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かゆい皮膚の病気「乾癬」の症状と治療法。アトピーやかぶれとどう違う?
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かゆい皮膚の病気「乾癬」の症状と治療法。アトピーやかぶれとどう違う?

2019-09-07 07:30
    アメリカの女優でリアリティ番組のスターのキム・カーダシアンは、乾癬(かんせん)の炎症の後遺症で色素脱失が起きた肌の写真をインスタグラムのストーリーズで公開しました。

    色素脱失がはっきりと目立つ左足の写真には、「乾癬の炎症のあとに色素脱失が起きた人はいる?」と書かれています。

    キムはまた、自らプロデュースするブランドKKW Beautyで、このような肌の状態からヒントを得た新しい商品も開発しています。「乾癬だからといって不安になったりせずに、この症状とうまくつきあっていく方法を学んできたわ。肌を隠したいと思うときはボディ用のファンデーションを使ってる」とインスタグラムに書いています。

    乾癬とはどんな病気なのでしょうか。肌への影響やどのような治療法があるのか、皮膚科医が簡単に説明します。

    乾癬とは何でしょう?

    米国皮膚病学会(AAD)は、乾癬は、免疫システムが肌細胞に対してあまりに早く成長するように信号を送ってしまったときに発症すると説明しています。

    その結果、肌に鱗のような炎症や、かゆくて乾燥した斑点ができるのです。AADによると、およそ750万人のアメリカ人が乾癬に悩んでいるそう。

    乾癬で色素脱失が起きるのはなぜ?

    マウントサイナイ医科大学の皮膚科学准教授ゲイリー・ゴールデンバーグ医学博士は、すべて炎症と関係があると話します。「乾癬は肌に炎症を起こします。この炎症によって、メラノサイト(肌の色を作る細胞)が色素を作りすぎたり、逆にあまり作らなかったりするといったことが起こるのです」

    炎症によって血管も拡張するので、肌にしつこい赤みが残ります。乾癬は色素脱失のほか、色素沈着や赤みがいつまでも消えないといった色素異常を引き起こすことがあるとゴールデンバーグ医学博士は説明します。

    「これらは乾癬自体が治ったあとに非常によく見られる症状です。色素沈着は肌の色が濃い人によく見られるのですが、どの患者もこうした色素異常のいずれかの症状が出る場合があります。中には、体の異なる部位にこの3つのすべての症状が現れることもあるのです」

    乾癬の治療法は?

    image via shutterstock

    乾癬にかかって肌の色素に変化が起きても、ほとんどの場合は次第に消えていく、と話すのは、ニューヨーク市の認定皮膚科医でマウント・サイナイ医科大学皮膚科学化粧品・臨床研究ディレクターのジョシュア・ザイチナー医学博士です。

    「ありがたいことに、これらは永遠に残る傷ではありません。数週間から数か月経てば普通の状態に戻るシミのようなものです」

    しかしめったにないのですが、こうした肌の変化が永久に残ってしまうケースも。「どの班点が消えて、どれが残るのかを予測する方法はありません」とゴールデンバーグ博士も述べています。

    定期的な治療を続けることが最適だとゴールデンバーグ博士が話すのは、こうした理由からです。治療を継続していくことで、色素異常をまねく炎症の悪化も抑えられます。「また、投薬治療(飲み薬や注射)も、炎症がひどくならないようにするのを助けます」と博士はアドバイスしています。

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    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/09/198099pvn_psoriasis.html
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