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女性は体の構造上、尿道(尿が流れる管)が男性ほど長くないので、泌尿器感染症を引き起こす細菌が膀胱に入ってきやすいもの。

泌尿器感染症で多くみられるのは、排尿痛、残尿感、尿の変色や刺激臭、骨盤痛、けん怠感のほか、感染が悪化すると発熱も。

前回に引き続き、今回も「女性に多くみられる泌尿器感染症」の主な原因をまとめます。

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5. 便秘

あなたのウンチ(またはその有無)が、泌尿器感染症の原因となる場合も。便秘になると、膀胱を完全にからっぽにしづらくなります。「つまり排尿しても膀胱に尿が残りやすく、細菌の繁殖時間をたくさん与え、感染が起こりやすくなるというわけ」と米国泌尿器科学会議の広報担当、リサ・N・ハウズ医師。

その一方で、軟便の細菌は膣や尿道につきやすく、下痢や便失禁も泌尿器感染症のリスク上昇へ。拭くときは前から後ろに。細菌が移るのを防ぎましょう。

6. 糖尿病を放置しっぱなし

「血糖値が高いと、血中の過剰な糖が尿から出されます。そこは細菌が繁殖しやすい環境に」と、ハウズ医師。そればかりではなく、糖尿病を持つ人は免疫機能が低く、感染の原因となる細菌を撃退しづらいのです。

砂糖の摂りすぎが泌尿器感染症につながるとよく知られていますが、ハウズ医師によると、糖尿病でない限りは、甘党が感染の原因にはならないそう。

7. トイレを我慢する

トイレに行かなきゃと思ったら、今すぐに!

「排尿を6時間以上我慢すると、膀胱へ入り込んだ細菌を増やし、感染しやすくなる」と、ハウズ医師。

例えば、旅行中、目的地に早く着くためになるべく長く運転しよう、トイレを我慢しようとしてしまいがち。ですが、我慢して数キロ先にいけたところで大した価値はありません。泌尿器感染症が防ぐためなら、思い立ったらすぐにトイレへ!

8. 脱水症

米国国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所によると、水分は喉を潤すだけでなく、泌尿器感染症の防止にもつながるそう。

定期的にトイレへ行けば、尿路の細菌を出すことで、感染の予防につながるとのこと。「できるだけ毎日240mlのグラスで6〜8杯の水を」というのが、研究所の推奨です。

9. 腎臓結石

「腎臓結石は、腎臓の中にできるミネラル分のかたまり。尿路をせき止め、尿をとどめて細菌を増やすために尿路感染の原因になります」とカリフォルニア州ビバリーヒルズの一般開業医、アリ・エサン医師。

同じように、泌尿器感染症の治療が遅れると腎臓にダメージを与える場合があり、症状があるなら、すぐに医師に相談を。

※本記事は、2019年5月8日に、婦人科外科医で予防医学審査委員会のメンバーでもある、アンジェラ・ショードハリ医師によって、医学的知見から監修されています。

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