• このエントリーをはてなブックマークに追加
すべての不調は股関節から。NG習慣3つと簡単メソッド2つ
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

すべての不調は股関節から。NG習慣3つと簡単メソッド2つ

2019-11-13 13:30
    12万人の体型を変えたボディメイクのカリスマとして知られる南 雅子先生が教える「体を整える股関節メソッド」。

    股関節が歪むとどんなことが起こるのかを伺った前編に続き、後編は「股関節を整える方法」の実践編をお届けします。

    「思考型」は股関節が前傾しがち

    編集T :

    前回は股関節が歪むメカニズムや、自分の「股関節ゆがみタイプ」を知る方法をお聞きしましたが、今回は実践編です。

    じつは私、もともと股関節がすごく硬いのですが、以前の取材で南先生に診ていただいたことがありまして。

    南先生 :

    よく覚えています。Tさんは股関節が詰まって硬く骨盤が前傾気味ですが、これはまじめで緊張しやすい思考型の人の特徴です。

    下を向いて長時間デスクワークをすると悪化するので、浅く座って足底をしっかり床につけ、ひざ下を意識して椅子に座り、パソコンのモニターも目の高さに置いて下さいね。

    編集長Y :

    私は腰痛と股関節痛が悩みなのですが、見た感じで何か原因はありそうですか?

    南先生 :

    そうですね。無意識に首、背中、腰、太ももに力が入ってひざをつけるクセがありますね。前傾で太ももや腰に力を入れる習慣は腰を悪くします。

    太ももやひざ頭をつけるのではなく足の踵とふくらはぎの内側をつけるようにすると、太ももに力が入らなくなり、自然で美しく座れますよ。

    ひざ頭をつけ両足の間が開いていて座るのは、股関節がズレる原因なんですよ。

    今すぐやめて! 股関節が歪む生活習慣のNG

    南先生によると、以下のクセや姿勢も股関節の歪みにつながりやすいそう。

    その1.重いバッグを日常的に持つ

    股関節が歪む原因になるため、荷物はできるだけ減らすかキャリーバッグの活用を。リュックは前屈みにならないように、手を添えてやや後ろにズラして落とすと姿勢が正されます。
    トートバッグもバッグの前の底を手で支え上げ気味で、後ろを落とすように持ちひじで体に寄せて持つと軽く持つことができます。

    その2.歩くときは一直線上に歩く/ヒップを左右に振って歩く

    一直線上に歩くのは、美しく、魅力的とされる歩き方ですが、股関節にはNG。一直線に歩こうとして膝を内側に寄せると脚がXO脚になってしまいます。
    ヒップを左右に振るセクシーな歩き方も、体重が右に左に動くため股関節が詰まったり横にズレたりして歪んでしまいます。

    その3.姿勢が前かがみで、胸の位置が下がっている

    股関節に歪みとずれがあると、連動して恥骨と尾骨がうしろにズレ、上半身の脊柱と肩が前かがみになります。
    恥骨と尾骨を前に出し、骨盤を立てると背筋が伸び、脚もウエストも細くなります。

    股関節の歪みは、毎日の行動で少しずつ蓄積していくと南先生。確かに思い当たることばかりです。

    股関節を整える簡単ストレッチ

    南先生 :

    股関節の位置がズレるとプチ不調や未病と呼ばれる状態が続き、体全体のめぐりが悪くなってきます。

    そこを解決していくのが、股関節を整えるエクササイズ。どれも簡単なので、空き時間に今日から実践してください。

    立って股関節まわし

    股関節をまわすことでほぐしながら可動域を広げるエクササイズ。股関節を正しい位置に戻してくれます。

    1.脚を肩幅より40cmほど開き、体重をかかとにのせて足の指をアップ

    2.腰で動かさずに、腰より下にある恥骨や尾骨を意識して前に出し、恥骨をゆっくりと右に1周、左に1周まわします。これを5回繰り返します。

    ひざ裏たたきシリーズ

    曲がりがちなひざ裏を伸ばすことで、下半身の歪みを改善するエクササイズ。続けると脚の曲がりがまっすぐになります。

    【座ってひざ裏たたき】
    1.壁に背中をつけ、脚を前に伸ばして座ります

    2.両脚を股関節から平行に伸ばして、おなかとおしりをできるだけ壁際に引き寄せます

    3.右手でお腹が出ないように手を添えて下腹に触れ、おなかに力を入れて背中側に引き、頭からお尻まで壁につけたまま左ひざを10cmくらい上げてストンと下ろします。5回ほど繰り返し、反対の脚も同じように行います。

    【壁でひざ裏を伸ばし】
    1. ひざを曲げて壁に向き、脚のつけ根の股関節、ひざ、足底を一直線上に置きます

    2. 片足を壁につけ、片足の底でゆびを曲げたり伸ばしたりしながら上にずらしてひざ裏が伸びるまで上げていきます

    3.できる限りひざ裏が伸びたところで足底で外側に円を描くようにまわしながらストンと下ろします。反対の脚も同じように行います。

    南先生の指導で編集Tがエクササイズを実践したところ、曲がって床から浮いていたひざが床につき、開脚の角度もアップしました。

    体の負担を感じない簡単なエクササイズなのに、その即効性には驚くばかり。

    南先生 :

    股関節のエクササイズを続けることで体の歪みが改善され、「正しい股関節」「正しい姿勢」「健康で美しい体」を取り戻すことができます。

    習慣化するとまず下半身がスッキリしてきて、ぽっこりおなかも卒業できますよ。

    「立って股関節まわし」はお手洗いに立ったとき、「ひざ裏たたき」は就寝前に行うと、ゆがみの修正に効果的とのこと。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。

    ストレッチで体改善!

    肩こりで押すべきは上より下! SNSで話題の「10秒ストレッチ」って?

    肩こり、腰痛、全身ケアに。フォームローラーを使った筋膜リリース3選

    南 雅子先生
    美容家。エステティシャンとして20年活躍後、平成2年、整体、カイロの資格を取得し、日本で初めてエステに整体カイロを取り入れ「整体エステGAIA」主宰となる。整体、カイロ技術を取り入れたオリジナルプログラムによる骨盤矯正、脚(XO脚)矯正、ボディバランス改善の専門家として多数のメディアで活躍。『死ぬまで歩くには股関節を鍛えなさい』(SBクリエイティブ社)『体は骨格から変わる!股関節1分ダイエット』(青春出版社)新刊等、多くの著書がある。

    撮影/中山実華

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/11/202324sp_adjustment_hipjoint02.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。