──ライフハッカー[日本版]より転載

三大栄養素といえば、タンパク質・炭水化物・脂質ですが、中でも一番評価されているのはタンパク質(プロテイン)であり、それも至極当然です。私たちの食生活にはかなりの量のタンパク質が必要で、摂りすぎたとしてもそこまで悪いことは起こりません。

食物に含まれるタンパク質は筋肉をつくります。体重を落としたい場合は、タンパク質を摂っていれば、脂肪と一緒に筋肉が過剰に落ちてしまうのを防ぎます。また、タンパク質を摂ると食事に満足感を与えます。素晴らしいですね!

しかし、一般的に何かが「体にいい」と知られると、企業はどんな食品にもそれを入れようとします。もしくは、それ自体にいいものがたくさん入っていてもいなくても、体にいいものが入っていることが目立つようなラベルを製品に貼ろうとするのです。

いまや店に並ぶ多くの食品には、タンパク質が含まれていることを表示するラベルが貼ってあります。今回は、そんなプロテイン入り食品を見かけた時に自問すべき質問を紹介します。

「実際にどれくらいのタンパク質が入っているの?」

たいてい、パッケージ毎に食材の量が表示されていますが、ひとつのパッケージに2〜3人分の量が入っていることもあります。(たとえばこのプロテイン・クッキーのような場合です)

自分の食生活にどのくらいのタンパク質が必要なのかを知るのはいいことです。体重が増えることも減ることもなく、運動もそんなにしていない場合、体重約68kgの人は1日当たり54gのタンパク質が必要です(体重別の必要なタンパク質量はこちらの米Lifehackerの記事をご覧ください)。

たくさん運動をしていたり、体重を増やしたり減らしたりしたい場合は(どちらもという場合もあります)、さらに多く体重約68kgの人で1日当たり81〜95gのタンパク質が必要です。それよりも多い分にはかまいませんが、それ以上が必要というわけではありません。

ですから、1日90gのタンパク質を摂取しようとするなら、1回の食事のタンパク質量は30gになります。たまたまですが、タンパク質が30gの食事には満足感があります。プロテイン入り食品が自分の食事に有益かどうかは、計算すればわかります。

「これを食べなかったら、何を食べよう?」

プロテイン入り食品に関して、これが一番大事な質問だと思います。食事でタンパク質を摂るのは難しくありません。肉、乳製品、豆腐、豆類などにはすべて、たくさんのタンパク質が含まれています。

では、このタンパク質添加食品はどのような食品だと考えていますか? 普通の食事の代わりにプロテイン入り食品を食べますか?

たとえばですが、私はスポーツジムに行った後でそのまま用事を済ませなければならない場合、食事の代わりになるようなものが必要です。この行動自体あまりいいものではありませんが、たまにこういうこともあります。

そういう時は、20gのタンパク質が含まれたプロテイン・バーを食べるのは適切です。少なくとも、チョコレート・バーみたいなお菓子を食べるよりはマシです。もしくは、ジャーキーやナッツ、ひまわりの種などが入った、この“プロテイン・パック”のようなものを食べます。これは250kcalで13gのタンパク質が入っています。

十分な量のタンパク質ではありませんが、選択肢が限られている時に食べようとするほかのものよりはタンパク質は多いでしょう。

「スナック菓子でもプロテインが入っていればOK?」

子どもはお菓子を食べ始めたら止まりません。なので、息子が大好きなドリトスのような(トルティーヤ)チップスの代わりに、たまにプロテイン・チップスを買うこともあります。同じ量のドリトスを食べるよりかはマシでしょうか? 議論の余地はあると思いますが、ある意味OKと言えるでしょう。

すると、息子は「タンパク質が含まれているなら、夕食の代わりにそれを食べてもいいんじゃないか」と言い出したので、それはやめさせました。「スナック菓子でも、タンパク質が含まれていれば問題ない」と本気でそう思っているのでしょうか?もしそう思うのであれば、マーケティング戦略がうまくいっているということでしょう。スナック菓子を食べているのに気分がいいのですから。

タンパク質をかしこく摂ろう!

筋トレに効くプロテインの選び方。ロイシンの含有率がカギ

植物性と動物性はどちらがいいの? 良質なタンパク質の見分け方

[ライフハッカー[日本版]]

image via Shutterstock

RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/12/203616protein.html