20年ごとに行われる伊勢神宮の「式年遷宮」において、最も重要とされる「遷御」の儀が10月2日に内宮、同5日に外宮で、いずれも午後8時から営まれることが同神宮から発表されました。
遷御の儀とは、ご神体を旧御正宮から新しい御正宮に移す儀式のこと。なのでその日は沢山の人で賑わうことと思いますが、それまでの間の伊勢神宮も、じつは、かなりオススメなのです。
なぜなら10月2日までの間は、内宮において新旧併せて両方の社殿を見ることができる貴重な期間だからです。
20年前の遷御の儀の後は、内宮の旧御正宮はすぐには解体されず、半年間は残されていたそうです。なので新御正宮と旧御正宮が並んで建つ姿が約半年間観ることができたのです。そこで「きっと今回も解体は半年後になるだろうから、どうせ見るなら遷御の後に新御正宮と旧御正宮が並んで建っている姿を拝見したほうがいい」との声がネットで溢れています。
しかし、神社本庁にその旨を問い合わせたところ、今回は内宮の旧御正宮はすぐに解体される可能性があるとのこと!
じつは、20年前の遷御の儀の後は、内宮の旧御正宮は半年残していたものの、外宮の旧御正宮はすぐに解体されたとか。そこで今回は逆に、外宮の旧御正宮をしばらく残し、内宮の旧御正宮はそうそうに解体する可能性があるというお話なのです。
「内宮の新御正宮と旧御正宮が並んで建っている姿を拝見したい」と、ご神体を新御正宮に移された後での旅行の計画を立てていても、いざ訪れてみるともう旧御正宮は解体されてしまっている可能性があるということに。
ということは、新御正宮はまだ白い覆屋の仮説足場で覆われているとはいえ、新旧両方を一緒に拝見することができるのは10月1日までなのかもしれず、結果、今が一番のオススメ時期となるのです。
ということで今年のゴールデンウィークやお盆休みは、伊勢に行く楽しみができました!
(c) 平成23年 伊勢神宮式年遷宮広報本部. All Right Rserved.
(知恵子)