事故に遭いたくないし、事故を起こしたくない──。もしものときのために入っている自動車保険。毎年結構な金額を払っているけれど、事故に遭わないとこれについて考える機会はほとんどなかったのではないでしょうか？
そんな保険の在り方が、いま大きく変わろうとしています。
この11月に発売になったのは、これまでにない自動車保険。コンセプトは「交通事故のない世界をつくる保険」で、加入者には、最新テクノロジーで安全運転をサポートするサービスが用意されています。
“交通事故のない世界をつくる保険”ってどういうこと？
2021年11月18日にスタートした、まったく新しいかたちの自動車保険「＆e（アンディー）」。イーデザイン損保がデジタル時代に合わせ、保険のDX（デジタル・トランスフォーメーション）を推進したサービスです。
注目すべきは、この保険がDXを最大限に活用し「事故を減らすこと、事故を起こさないこと」を目的にしていること。
自動車保険は事故に遭ったあとの補償がメインで事故に遭わないと関係がないと思いがちです。ですが「＆e（アンディー）」は事故に遭う前に、加入者に安全運転を促す次のような働きかけをしてくれます。
「運転スコア」で自分の運転傾向がわかる
「＆e（アンディー）」の加入者には無償でIoTセンサーが配布されます。加入者はこれを車に設置し、自分のスマートフォンとペアリング。すると車を運転するたびに、急加速や急ハンドル、急ブレーキなど、どこでどんな危険な運転があったかを、TripレポートとしてIoTセンサーがスマホにお知らせ。「6.8点」などと運転スコアもわかり、自分の運転傾向やクセが見えてくるのです。
この運転スコアやデータは、契約者の家族であれば共有が可能だそう。同居している家族はもちろん、遠隔地で暮らす家族の運転状況を確認することもできます。
また、住宅街では速度を落とすことや優先道路でも安全運転を心がけることなど、安全な運転のためのヒントを教えてくれる「運転テーマ」の配信も。毎日運転していたり、慣れた道を走っていたりするとつい気が緩んでしまうこともあります。基本的なことを改めてリマインドしてくれるのはありがたいですね。
安全運転のポイントで嬉しいご褒美も！
さらに、「運転テーマ」を意識しながら走ると、アプリに“ハート”が届きます。たまったハートは、コーヒーなどの商品と交換することが可能。ちょっとしたご褒美を楽しみに、安全運転を習慣にするのもおすすめです。
運転データと社会のデータを組み合わせて事故のない世界へ
そして「＆e（アンディー）」は、加入者の安全運転をサポートするだけでなく、IoTセンサーなどから抽出された運転データと、自治体など地域・社会が持つデータを組み合わせて、事故のない社会づくりにも取り組んでいくとのこと。
たくさんの運転データが集まれば、事故の危険が潜むエリアを発見することも可能。自治体と協力すれば、例えばそのエリアにミラーを設置するなど、事故が起きない工夫を施すことができるかもしれません。
また、デバイスから計測した心拍数や睡眠データと天候データを組み合わせることで、頭痛やめまいといった体調変化を事前にお知らせする機能も構築していくとのこと。自分でも把握しきれないリスクを知ることは、事故の回避につながってくれそうです。
自分の運転データが、事故の起きない社会づくりに役立つとしたらうれしいですね。
万一のときは、１タップで事故連絡が完了
事故を起こさないために役立ってくれるloTセンサーですが、もちろん、万が一のときにも活躍。
車に衝撃があると、IoTセンサーが検知。アプリに通知が届いて1タップで保険会社に事故の連絡が行えます。オペレーターには、どこでどのような事故が起こったかなど、IoTセンサーが把握した状況が瞬時に送信されているとともに、GPSデータから事故状況を動画で再現でき、事故対応が迅速に進むそうです。
保険も社会も、変化している
車に乗れば乗るほど、使えば使うほど、安全運転を意識できるようになる自動車保険。そして、よりよい社会づくりにもつながっていく保険──保険の在り方も社会の在り方も、日々、変わっていっているのを実感します。
今の保険が、自分にとって最適かどうか、また、社会にとってもよいものであるか、ときどき見直してみるのはいかがでしょう。
［イーデザイン損保］
