海外に行く友達に「お土産は何がいい?」と聞かれると、決まって「布!」と答えてしまいます。それは、海外の布って日本にはない色づかいやデザインが素敵で、その国の気候や、人々の気質が表れている気がするから。


好きな布で、1点もののオーダーメイド服

そんな海外にしかないような布と出会えるお店が「AFRICO(アフリコ)」。アフリカの布の持つパワーと、個性的なデザインが目を惹くブランドです。好きなデザインと生地を選んで、サイズに合わせて仕立ててくれる、すべてが1点もののオーダーメイドなところも魅力です。


親身に相談にのってくれる店主のaccoさん

でも、何より魅力的なのはデザイナーaccoさんの人柄。ゆっくり話してみたくて、狛江にあるお店にお邪魔しました。

狛江から歩いて18分のお店は、まさに地域に根づいた商店街の中にありました。お店に入ると、お茶を飲みながら話をし「ああしたいの、こうしたいの」というお客様の希望をどうやったら叶えられるか、親身に応えているaccoさんの姿がありました。その光景は、商店街の距離感そのもの。

店舗も、お店部分の奥に居住空間がある昔ながらの構えで、居住部分にはaccoさんの工房が。ちょっとしたお直しは、その場でちゃちゃっと対応してくださいます。
その店構えと、accoさんの壁のない性格が重なりました。


オーガニックコットンを使う以外は考えられなかった......

「布が好きすぎて、捨てるなんて考えられない」というaccoさん。その言葉のとおり、店内には、端切れを生かした商品や作品もたくさん置かれています。とくに「鍋つかみ鳥」は秀逸! ひとつひとつ表情が違って、どの子にしようかなーと迷ってしまいます。

アフリカの布で華やかな店内に、シンプルな色づかいの商品がありました。お話を聞いてみると、オーガニックコットンを使っているのだそう。どうしてオーガニックコットンを使っているの?と聞くと、accoさんは「え? オーガニックコットンというものがあると聞いたら、そちらを使うっていう選択肢しかなかったから......」と戸惑いの表情。accoさんの中には、こうだからという理由はなく、選ぶのがとても自然なことなのだなと伝わる一瞬でした。

オーダーメイドという形も、お客様との距離感も、オーガニックコットンへの姿勢も......すべては何かを「大切にしたい」という思いが、自然と形になったものなのだと思います。accoさんと話して、エシカルってこういう心根のことをいうんじゃないかなと感じました。

AFRICO

(渡部えみ)

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