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月相図(月の満ち欠けのマーク)が載っている手帳やカレンダーが手元にあったら、今月のページを見てください。満月のマークが2つありますよね。
1つ目は8月2日、2つ目は8月31日です。
月は、約29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しています。一方、私たちが普段使っているこよみは、2月を除けば、ひと月が30日または31日。月初めに満月になれば、月末に再び満月が巡ってくることになるのです。
こんなふうに、1か月中に2度満月が生じるとき、2度目の満月のことを俗に「ブルームーン」といいます。
英語には「once in a blue moon」という表現があって、辞書を引くと「ときたま」「めったに……ない」とあります。ここから転じたのか、「ブルームーンはめったに起こらない幸運なこと。見れば幸せになれる」という、(出所がはっきりしない)言い伝えもあるようです。
ブルームーンは、天文の用語ではないので、その定義がはっきりとしていません。19世紀の『メイン州農民年鑑』によれば、ブルームーンの定義は「3か月(1つの季節)に4回ある満月のうちの3度目の満月」となっているのだそう。
しかし、1946年にアメリカの天文誌『SKY & TELESCOPE』が、「1か月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」という誤った記事を掲載。のちに訂正記事が出されましたが、誤解は広まってしまい、誤った定義が定着してしまったといわれています。(photo by Thinkstock/Getty Images)
間違いがはじまりだったとしても、「1か月中の2度目の満月のこと」という定義は、私たちにとってわかりやすく、月に親しむきっかけをくれたように感じます。また、「ブルームーンを見ると幸せになれる」が、空を見上げるひとつの機会となって、星や宇宙の世界を楽しむ人が増えたら、それもうれしいことです。
根拠を突き詰めすぎずに、「月がそこで美しく輝いているから」「眺めているとなんだかいいことが起こりそう」そんな心持で、月をただ見つめているときこそが、本当の幸せなのかもしれません。8月31日のブルームーンが、全国の星ガールに幸せな時間をもたらしますように……☆
さて、ブルームーンを直訳すると「青い月」ですが、2018年には“赤いブルームーン”が見られます!
ステラナビゲータ(アストロア−ツ)で作成
2018年1月は、2日と31日が満月。31日はブルームーンにあたるわけですが、この日、日本全国で皆既月食が見られます。ブルームーンなのに、空に見える月は赤銅色! おもしろい巡り合わせですね。
少し先のことではありますが、星ガールとしては、“赤いブルームーン”の出現を、今から楽しみに待ちたいところです。
text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
オフィシャルサイト>> オフィシャルブログ>> Facebook>>
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1つ目は8月2日、2つ目は8月31日です。
月は、約29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しています。一方、私たちが普段使っているこよみは、2月を除けば、ひと月が30日または31日。月初めに満月になれば、月末に再び満月が巡ってくることになるのです。
こんなふうに、1か月中に2度満月が生じるとき、2度目の満月のことを俗に「ブルームーン」といいます。
英語には「once in a blue moon」という表現があって、辞書を引くと「ときたま」「めったに……ない」とあります。ここから転じたのか、「ブルームーンはめったに起こらない幸運なこと。見れば幸せになれる」という、(出所がはっきりしない)言い伝えもあるようです。
ブルームーンは、天文の用語ではないので、その定義がはっきりとしていません。19世紀の『メイン州農民年鑑』によれば、ブルームーンの定義は「3か月(1つの季節)に4回ある満月のうちの3度目の満月」となっているのだそう。
しかし、1946年にアメリカの天文誌『SKY & TELESCOPE』が、「1か月中の2度目の満月のことをブルームーンと呼ぶ」という誤った記事を掲載。のちに訂正記事が出されましたが、誤解は広まってしまい、誤った定義が定着してしまったといわれています。(photo by Thinkstock/Getty Images)
間違いがはじまりだったとしても、「1か月中の2度目の満月のこと」という定義は、私たちにとってわかりやすく、月に親しむきっかけをくれたように感じます。また、「ブルームーンを見ると幸せになれる」が、空を見上げるひとつの機会となって、星や宇宙の世界を楽しむ人が増えたら、それもうれしいことです。
根拠を突き詰めすぎずに、「月がそこで美しく輝いているから」「眺めているとなんだかいいことが起こりそう」そんな心持で、月をただ見つめているときこそが、本当の幸せなのかもしれません。8月31日のブルームーンが、全国の星ガールに幸せな時間をもたらしますように……☆
さて、ブルームーンを直訳すると「青い月」ですが、2018年には“赤いブルームーン”が見られます!
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2018年1月は、2日と31日が満月。31日はブルームーンにあたるわけですが、この日、日本全国で皆既月食が見られます。ブルームーンなのに、空に見える月は赤銅色! おもしろい巡り合わせですね。
少し先のことではありますが、星ガールとしては、“赤いブルームーン”の出現を、今から楽しみに待ちたいところです。
text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
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ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
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