小さい頃から飲んでいる緑茶。
実際に買うとなると、どうやって選べばいいのか迷ってしまいます。そこで、日本茶の選び方を日本茶アーティスト・茂木雅世(もきまさよ)さんに、教えていただきました。
日本茶といっても種類はいろいろ
お茶の種類は品種、産地、部位、工程の差によって分かれます。例えば「茎茶」とは、その名のとおりお茶の「茎」の部分を使ったもので、よく耳にする「やぶきた」というのは品種、「深蒸し」というのは作る工程を指します。また気候などによって、ワインのように毎年お茶の出来栄えは変わります。そこでお茶屋さんは、複数の産地のお茶の比率を変えて混ぜ、質(味)を安定させているのです。
お茶のジャケ買いもアリ!?
初心者におすすめなのは、くせがなくさっぱりしている「茎(くき)茶」。熱湯でもおいしく入って、特別なテクニックもいりません。お茶買うときは、銘柄に関わらず100グラム・1,000円を目安に。なかには5〜10グラムのパックを売っているお茶屋さんもあるので、最初は少量ずついろんなお茶を試してみても◎。
さらに、茂木さんが提案しているのが「ジャケ買い」。お茶屋さんに行ったはいいけれど、店員さんの専門的な話に目がテンに......。そんなときは、「パッケージの色がかわいい」といった理由で選ぶのもひとつ方法です。「困ったときはジャケ買い」と思えば、敷居が高く感じるお茶屋さんにも気軽に入れそう。
開封後は1か月で使い切る
買ったお茶は茶筒に入れてもいいですが、中の空気で茶葉が酸化してしまうので、小さめの入れ物のほうがベター。開封したら日の当たらない場所に置き、できれば1か月を目安に使い切りましょう。
「『冷蔵庫・冷凍庫に入れるといい』とも言われますが、外に出したとき温度差によって結露が発生すると、茶葉が湿気って痛んでしまいます。冷蔵室より温度が高めの野菜室に入れて素早く出し入れするか、常温で保管して早めに飲むことをおすすめします」
と茂木さん。飲むと心が落ち着く緑茶。色々な種類を試して、自分のお好みの茶葉に巡り合いたいです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(マイロハス編集部/篠田)