「10年後の私は、どうなっているのだろう? 」
人生のターニングポイントと言ってもいい年になると、より未来が気になってきます。結婚はしてる? それともずっとシングル? このまま老いていくのかな......。
若い頃に戻りたいと思っても、なんの役にも立たないそんな焦りを拭いすてながら、若返りを目指して励んでいるけれど、でも時々、どこか無理している自分に気づくことも。そんなときに効くのが、この言葉です。
年齢については現実的にならなければ。若い頃に戻りたいと思っても、なんの役にも立ちません。
歳を取っても、できることは、たくさんあります。
新しいことも発見できるはずよ。
無理をしないで、今の自分にできることを楽しんではどうかしら?『今がいちばんいい時よ (ターシャ・テューダーの言葉 (3))』P.9より引用
これは57歳からたった1人で家を造り上げ、そこで森羅万象とともに半自給自足のスローライフをすごし、その美しい生活や仕事ぶりから世界中の人々に今なお愛されて続けている故ターシャ・テューダーさんの言葉です。
身近にある喜びを忘れずに自分のカラダを気遣ってあげるのはたいせつなこと。だけど今の自分を否定してまで若くあろうとする生き方は、確かになんの役にもたたないのかもしれません。それどころか逆に不幸な気さえします。
「人生は短いから、不幸になってる暇なんてないのよ。」というターシャさんの言葉が沁み入ります。不幸に思うときは、今の自分を受け入れていないときなのだと理解してみる。すると肩の力も抜けて、無理せず今を楽しむことができそうです。
そして人生を楽しむとき、ともにあるのが「喜び」です。でもこの喜びをどこに見出せばいいのかさえわからないときも。そこで、以前NHKの「ターシャからの伝言」で伝えられたターシャさんの最後の言葉を添えておきます。
朝日の輝きが 風にゆれる枝が 心を満たしてくれる
その喜びを忘れずに生きていきなさい
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(知恵子)