でも、そんな日々の中で突然「がん」を宣告されたら......。統計によるとがん罹患率は30代後半から急増するのです。そのアラサー、アラフォー世代の女性に一番多いのは乳がんで、実に14人に1人の割合で乳がんにかかっているのです。
周囲には公表しなかった......乳がんに限らず、がんの初期は自覚症状があまりないので、調子が悪くなってからでは手遅れ、なんていうことも。私は毎年乳がん検診をうけていますが、3年前の検診で、1.4cmの乳がんがみつかり、手術、化学療法、放射線療法をこなし、現在はホルモン剤による投薬治療(5年うち2年目)中です。
がんを宣告されたとき、会社を興したばかりだったので一瞬、目の前が真っ暗になりましたが、体はどこも痛くも痒くもないので、そのまま仕事は続行、手術入院の10日間(リンパ転移がなければ入院期間は4日間)のみおとなしくしていた、という次第でした。
その後の化学療法、放射線治療も今は通院治療なので、周囲の人に「がん宣告」をしないまま、治療を終えることができました。がん治療というと、とんでもなく重篤なイメージですが、たとえば化学療法にしても、副作用対策が色々あって、よく言われる吐き気は感じることもなく、脱毛を最小限に食い止める対策もあるのです。
おかげで部分かつらのみで済みました。そんな副作用と仕事の日々を中心に、このたび私は朝湖ともこという筆名で『どうしよう? 私、がんになっちゃった』という本を電子出版いたしました。
傷ついた心を癒すにはなってしまったらどうするか、私の場合効果的だったのは、
1.普段から没頭できる趣味を持っておく
2.自分を病人と思わない
3.家族以外には内緒にして、できるかぎり平常通り働く
これらが、体以上に傷ついた心を支えてくれました。近年、がんを克服しての生存率は増加の傾向にあるそう。なので、がんにかかっても悲観的にならず、いつもどおり働きながら治療していきたいものです。
『どうしよう? 私、がんになっちゃった!』【Kindle版】
著者:朝湖ともこ
出版社:東洋出版
価格:267円
[資料参照:がん情報サービス]
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