ドイツでは「サッカー中継と言えば、自宅でポテトチップス」が定番。ドイツ優勝で終わったサッカーのワールドカップ期間中、ドイツ国内のポテトチップスの売り上げは通常の34%増であったことが、大手ポテトチップス製造会社より発表されました。

無意識に食べ物を口へと運んでいる!?

ドイツのSWRというテレビ番組「マーケットチェック」が学生たちの食生活とポテトチップスを食べる頻度を調査したところ、テレビを観ながら食べているとき、その量を把握していないどころか、むしろ「自動的に」手が口へと運んでいることがわかりました。

興味深いことに、ひとりきりで、静かにポテトチップスを食べているとき、むしろその食べる量は減ったのだそう。一方で、大勢で大皿を囲む時には、ひとり当たりの量が顕著に増えたのだとか。

このことからゲッティンゲン大学のエルロール教授は、テレビを観ながらの「ながら食い」は食に集中するという姿勢を邪魔し、人は大きなグループになればなるほど歯止めの利かない傾向が強くなるのだ、と言います。つまり、私たちが食べ過ぎてしまうとき、空腹感を満たすか満たさないかは問題ではなく、環境的な要因が何よりも食事に影響していることがわかったのです。

食べる量だけを取り分ける

これ以外に、パッケージにも私たちは大きく左右されます。袋入りのポテトチップスなどは1袋を1回に食べる量だと認識されやすいため、小さめのボウルなどに出して、決めた量だけ食べることが大事です。

皆が集まる時のフィンガーフードなどはできるだけスナック類を避け、できるだけ取り分け用の小さなお皿にちょうどのりそうなものなどを用意するのがよいでしょう。

「マインドフル」に食事をとろう

食事で大事なのは、日頃からできるだけ毎日同じ時間帯に、静かな場所で、食事を目で楽しんで、食感を味わうということ。お腹を満たすだけが食事ではなく、自分の体に何を取り入れるのか、ということにもっと真摯に向き合う、いわゆる"mindfull"(マインドフル)に食事をとると効果的です。

お皿やテーブルデコレーションなどにも少し気を使ったり、友達と一緒にご飯を作って食べたり、「食事に集中する」さまざまな工夫も楽しいものです。

[finerio.de,食べ物のサイズと私たちの食事量はどう関連するか]

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