大人と子ども、さまざまな年齢層の人びと合計50人をインタビューに招待し、「もしひとつだけ自分の体を変えることができるとしたら、どの部分ですか」というシンプルな質問を投げかけた映像です。
大人の答えと、子どもの答えの違い
インタビューに招待された大人たちは次つぎにコメントします。「たったひとつだけ?」なんて言う女性もいれば、「昔からダンボの耳と言われ、からかわれた。耳を小さくしたい」とリアルな悩みを抱える男性も。
「背が高くなりたい」という中年女性、「おでこが広すぎる。もうすこし狭くしたいわ」という若い黒人女性、さらに「小さいときからニキビ肌だった。肌を変えたい」と言う女性もいます。アジア系の女性は「大きくなったら、目もパッチリするんじゃないかと、子どものころ期待していたんだけどね」と答えました。
これに対し、子どもたちはうーんとうなり、みんな考えこんでしまいます。するとある子は「背中に羽根が生えたらいい! 空を飛んでいけるもの」という夢のある答えを出します。またある女の子は「自分の体、結構気に入ってるのよね。別に変えるところなんてない」と言います。彼女はそばかすのかわいい、ちょっぴりふくよかな女の子。でも自分の体に満足だし、ハッピーだとにっこり笑います。
「わたしはこのままでいい」というメッセージこのビデオを作成したチームは、「自分の体に自信を持ち、ありのままを好きになって」という願いをこめてつくったそう。
最後に登場する、素敵な白髪の女性がこう言います。
「多くの人は年をとったとがっかりする。でも私は自分の白髪が好きよ。年をとるというプロセスの一部というだけで、こうありたいと『自分で』望んだこと。だってこれが私という人間なんだから」
自分の体をいわゆる「世間のメガネ」を通して比較すると、より若くいることが最上であるかのように考えられがちです。体型のどこか悪いところや劣っているところのあら探しをして、なにかを変えなければならないと思わされる私たち。「私はこのままでいい」という子どもたちのメッセージにハッとさせられます。
ちょっとずつでも今のままを受け入れて心の余裕がうまれれば、外見も変わっていくのかも――。そんなことに気づかせてくれる、少し心が軽くなる映像です。
[Comfortable: 50 People 1 Question]
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