あけましておめでとうございます。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。

昨年は、171年ぶりに出現した「後の十三夜」と、冬至と旧暦11月1日(新月)が19年ぶりに重なった「朔旦冬至」に注目が集まりましたね。天体ショーよりも、こよみのイベントで盛りあがったように感じます。それでは2015年はどんな年になるのでしょうか......早速、ことし注目の天文現象&こよみのイベントをご紹介します!

皆既月食(4月4日)

昨年10月8日、全国的におおきな話題となった「皆既月食」。ことしも条件がよく、夜空が晴れれば全国で赤銅色の月が見られます。

ブルームーン(7月31日)

7月は、2日と31日が満月です。ひと月のうちに満月が2度ある場合、2度目の満月のことを「ブルームーン」といいます。ブルームーンは天文学の用語ではなく、月が青く輝くわけでもないのですが、「ひと月に2度」というところにレア感がただよいます。

ペルセウス座流星群(8月12日~13日)
三大流星群のひとつで、流星数が多いことで知られています。2015年のペルセウス座流星群は新月に近いので、月明かりの影響を心配することなく流星キャッチが楽しめるでしょう。

中秋の名月(9月27日)
9月27日は旧暦8月15日にあたり、この日の夜に見える月を「中秋の名月」といいます。昔から、1年のうちでもっとも美しい月とされ、お月見をするのが習わしです。ことしは、翌日の午前中にスーパームーンとなるため、名月もスーパー級! 大きな話題となりそうです。

スーパームーン(9月28日)
地球にいちばん近づいた状態で満月になり、月の見かけの大きさが本年最大に。ほかの満月とくらべて、約30パーセントも明るく、約14パーセント大きく見えるといわれています。月が地球にもっとも近づくのは午前10時46分、スーパームーン(満月)になる瞬間は午前11時50分です。

ふたご座流星群(12月14日~15日)

毎年、ほぼ一定して多くの流星が見られる「ふたご座流星群」は、年間最大の流星群といっていいでしょう。ことしは月明かりの心配もなく、ここ数年のうちで観察条件は最良。人工の灯りがない暗い夜空ならば、14日の日没後から15日の夜明けにかけて、ひと晩で500個の流星をかぞえることも夢ではなさそうです。

というわけで、2015年も宇宙を自分に引き寄せて楽しめる機会がいっぱいです! ぜひともカレンダーや手帳にメモしておいてくださいね。

日常生活とは無縁に感じる星や宇宙の世界から、ときめきを感じ、きらきらと輝く人生の掘り出しものを見つけるために、さあ、2015年も空を見あげ、日々の暮らしをより楽しく、心豊かに過ごしましょう。

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