仕事や家事に追われ、心に余裕のない生活をしていると、視野が狭くなりがち。風景の変化だけでなく、日常のちいさな幸せも見落としてしまっているような気がします。
空を見上げたときのように福島発の女子プロジェクト「女子の暮らしの研究所」からこのたび発表されたブランド「HITOTOKI」。ブランド名には、「ふと空を見上げたときのように、暮らしのなかで立ち止まって考える時間を大切にしてほしい」という願いが込められています。
世界一薄いシルクが主役
ピアス、ネックレス、ブレスレットの3種類。色は、Blue/Pink/Greenの3色展開。
古くから伝わる技術や、自然の素材を用いるHITOTOKIの第1弾コレクション「Kasumi」のアクセサリーには、福島県川俣町で織られている川俣シルクが使用されています。
フェアリーフェザーは、川俣シルクの老舗「齋栄織物」で織られている。
Kasumiに使われているのは、3回しか脱皮していない蚕の細くしなやかな糸で織りあげられた「フェアリーフェザー」。世界でもっとも薄いシルク生地を、水晶ではさんだこのアクセサリーは、見る角度によってさまざまな表情を見せます。淡いパステル調の色あいで、春から夏にかけて活躍しそう。
福島女子の「これから」へのメッセージHITOTOKIをプロデュースする「女子の暮らしの研究所」は、東日本大震災時におこった原発事故を受け、福島に住む女性たちによって設立された団体。
いま福島に暮らす女性たちが研究員として所属し、これからどう暮らしていくかを考えながら、ラジオやイベント、福島の伝統技術を生かした商品開発など、さまざまな形で福島の情報を発信しています。
先日開催された展示会rooms30で、研究員の方と言葉を交わす機会がありました。みなさん笑顔が素敵で、その笑顔と和気藹々とした雰囲気に、皆がそれぞれの想いを抱えながらも「これから」を見つめて行動している力強さを感じました。
ブランドの背景を見ると、「暮らしのなかで立ち止まって考える時間を大切にしてほしい。」その言葉がより胸に響きます。
心に余裕がなくなったら、空を見上げて、ひと息ついて。「毎日同じことのくり返し」に見えるかわり映えのしない日々を、愛おしく感じて暮らしたいと思います。
[HITOTOKI]