数ある夏フェスのなかで注目したのが、千円札の「逆さ富士」としても知られる富士五湖・本栖湖でおこなわれる野外映画祭&音楽フェス「湖畔の映画祭」。夜は月明かりの下で映画鑑賞、日中は大自然をバックに楽しむ野外ライブと、1日でふたつのフェスを満喫できます。
自分を見つけなおすキッカケをくれる、作品に出会う映画は、著名な賞を獲得した作品から新進気鋭の個性派までが揃い、どれもセンセーショナルな内容。自分の生き方、考え方と照らし合わせながら観れば、散らかった心を整理できるかもしれません。
『百円の恋』
第一回「松田優作賞」グランプリ脚本の映画化
自堕落な毎日を送っていた32歳の一子が働く百円ショップに、仕事帰りにのぞき見していたジムのボクサーが訪れる。忘れ物をキッカケにふたりは接近し、同居をはじめ、体を重ねる仲に。そのうち、一子のなにかが変わりはじめ――。
ぼんやりと「変わりたい願望」を持っている人に、変わるキッカケやヒントをくれる作品です。一子を演じる安藤サクラの独特の存在感と表現力に魅入り、感情移入してしまうかも。
『ゼンマイシキ夫婦』
FOXムービー プレミアム短編映画祭 2014 最優秀賞
平凡な毎日をすごしながらも仮面夫婦の背中には、自分ではまわす事ができないゼンマイがついている。自分のゼンマイは相手にまわしてもらうしかない。何のために相手のゼンマイをまわすのか?
「背中のゼンマイ」という現実味がない設定のなかで、夫婦とは、そして愛のリアルを考えさせる作品です。
このほかにも、話題作の上映が数多く決まっています。
ライブでは、これから活躍が期待される幅広いジャンルのアーティストが登場。スウェーデンの伝統楽器を自在に操り北欧独特のリズム感を奏でる「Drakskip」や、誰もが知っている有名アーティストのバックを多数担当するサックスプレイヤー「木村佳代子」のサックスソロなど、日ごろ出会えない音に触れる機会になりそうです。
会場となる本栖湖キャンプ場には、映画祭専用のテントゾーンが開設され、夜明けと共に富士山を眺めることができます。(レンタルテント宿泊券1~2名用8,000円、3~4名用12,000円)
音楽、映画、そして大自然が三位一体となった、夏こそ体感したいアーティスティックフェス。逆さ富士の美しさに心も洗われる、オトナのための一日になりそうです。
[湖畔の映画祭 - Fuji Motosuko 野外フィルムフェス]
会場:山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場
日程:2015年8月1日(土)12:00~2日(日) 3日早朝まで
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18
宿泊:本栖湖キャンプ場内 映画祭特設テントサイト(レンタルテントあり)
本栖湖キャンプ場 0555-87-2306
料金:1日通し券2,500円(当日券3,000円) 2日通し券4,000円(当日券4,500円)
主催:湖畔の映画祭実行委員会 協力/本栖湖観光協会