カフェグローブより転載:
忙しい1日を終え、疲れているのに、なぜか目が冴えて眠れないという経験はないでしょうか。睡眠不足だと翌日は目覚めが悪く、だるくて頭もぼんやりしがちです。
働く女性は、美容や健康のために、また仕事の能率を上げるためにも、毎晩ぐっすりと眠りたいもの。ですが、日本人の5人にひとりが不眠だと言われているように、仕事などでストレスが重なり、神経が休まらないためにスムーズに寝つけない人が多いようです。
そんな不眠症を克服するためのユニークな方法を、海外サイト「Business Insider」が紹介していました。
「眠らなくては」という考えが、不眠を生み出す不眠症の人は、「眠らなくてはいけない」と思えば思うほど、かえって目が冴えてしまいます。そこを逆手に取って、
あえて「眠らないで起きていよう」とすれば、眠ることができる。
「Business Insider」より翻訳引用
というのです。
「逆説志向」でうまく眠れる何だか拍子抜けしますが、
これは心理学の認知療法のひとつで「逆説志向」と言い、2003年にケンブリッジ大学が出版した認知療法ジャーナルで研究結果が発表されました。不眠症の被験者を2グループに分けて2週間にわたり実験を行った結果、あえて起きていようとしたグループほど早く寝つき、睡眠に対する不安が軽減された上に、よく眠れたと報告したのです。
「Business Insider」より翻訳引用
とのこと。
「眠らなくては」と思い込むことがストレスのサイクルを生む不眠症のメカニズムを崩すことで、睡眠への不安を取り除き、自然に眠りに落ちることができます。
寝ようとすると寝られないのに、寝ないように頑張ると寝てしまうなんて、人間の心理とは、あまのじゃくで複雑なのだなあと感じずにいられません。
インターネットやテレビはNGただし、この方法を試す際には、
コンピュータや携帯、テレビ、読書等で時間を潰してはいけません。ただ目を開けて横たわり、眠らないように。
「Business Insider」より翻訳引用
することがポイント。確かに、インターネットやテレビなどは刺激となり、ますます神経を興奮させてしまいます。
ただ静かに横になって眠らないようにするのは退屈かもしれませんが、退屈な会議の時に頑張って起きていようとしても眠くなるように、退屈こそが睡眠を誘い出す味方と言えそうです。
プレゼンの前日や、環境の変化によるストレスでの不眠にアメリカの睡眠医療学会でも、不眠症対策として推奨されているこの方法。プレゼンの前日で気が張って眠れない時や、異動や引っ越しなどの環境の変化により、ストレスで不眠に陥りがちな今の時期、覚えておくと役に立つかもしれません。
bedroom image via Shutterstock
(田上晶子)