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「できない自分」の受け入れ方。東京ときどき心理学
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「できない自分」の受け入れ方。東京ときどき心理学

2016-11-26 19:00
    こんにちは。

    心理カウンセラーの小高千枝です。

    突然ですが、英語を習い始めました。

    「できない自分」をどう受け入れるのか試してみたかった

    いままでの人生のなかで英語を必要とする場面がそれほどありませんでした。

    「なんとなく伝わればいいや」「楽しければいいや」と、適当に海外の友だちと会話をする程度。通訳や翻訳家の友だちがいるお陰もあり、とくに困ることもなく生きてきた私。

    いまも、せっぱつまって「英語を習わなくてはいけない!」ということになったわけでありません。ただ、「英語でも日本語でもきちんとしたメッセージを伝えることって大切だな、とふわっとしながら、まぁちゃんと話せたらもっと楽しくなるよね」程度の感覚で。

    そこで、英語の基礎中の基礎、文法から学び直すことにしたのです。

    楽しみながら勉強をしようと思う一方で、私自身「"できない自分"をどう受け入れるのか」を試してみたかった、という気持ちもあります。ストイックな自分がここに顔を出しているようですが、現実はそう甘くなかった...。

    心のなかがザワザワしていることへの気づき

    テキストを読みながら、「これ、知ってるよ~わかるわかる」と、覚えているつもりであっても、覚えていない。英文を見ると意味がわかるのに自分の言葉として出てこないもどかしさ。

    最初の3日は屈辱的でした。大人になって、ある程度の立場が確立してくると、優位性をつい追い求めてしまう、いけない傾向を感じました。

    「もう! やだ! 私、忙しいからできない!」と自分に言いわけをして、目をそむけたくもなりました。でも、「できない」ものは仕方がない。だって、できないんですから(笑)。

    そういう心のなかがザワザワしていることへの気づきは新鮮な経験でもありました。

    英語の勉強にあたふたしている自分をおもしろく観察しながら、等身大の自分を受容できるようになると、いい意味での開き直りと、あきらめも同時に浮かんできたのです。そして、その心の葛藤やプロセスさえも楽しく感じてしまうようになる――。

    壁への激突も、楽しめるようになる

    私の公の顔しか知らない方には「いつも元気だよね」「いつも楽しそう」とお褒めの言葉をいただきます。それは当然のこと。そういう姿しか意図的に見せていないからです。

    おこがましい言いかたですが、ひと様の心に寄り添い、しあわせの価値観を共有させていただく立場の人間が、いつも疲れていて、いつもネガティヴで...そんな人に寄り添ってもらいたいと思いませんよね。

    一応"プロ"なので、アンガーマネジメントやセルフコントロールは一般の方に比べたら得意。だからあえて、元気な自分しか公開していません。でもね。人間ですから、浮き沈みもあります。

    ただ、そんな心の状態を主体的に見つめてあげると、案外楽に生きられちゃうんです。

    「わ~こんな弱い自分がいる」「苦しいけれど、今までも乗り越えてきたじゃない」

    そしてできたときには自己承認「おっ! さすがですね。」「逆境に強い女!」と自画自賛です。

    私自身、生まれてすぐに今の立場を確立したわけではなく、紆余曲折、一喜一憂して、やっと...ここまで来ました。

    その苦労話を自慢したいのではなく、これから先もまた、そういった大変なことが押し寄せてきても、きっと今までの経験を活かすことができるし、こうやってたかが英語、されど英語との壁への激突も、楽しめるようになる――。

    自分の人生を大袈裟にとらえるのではなく、自分がそこにいたいから、大変だけど楽しんでいるから。だから、いまの自分を選択したんだって、ゆっくり認めてあげると、自分の魅力に気がつきますよ。

    なんかがんばっちゃてる私って、いい感じじゃない? って。

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    写真(トップ)/Shutterstock



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