先日、世のなかの多様性について話し合うトークイベントに登壇させていただきました。
そのときにいろいろ知ったことや考えたことがあったので、書こうと思います。
トークを進めるうえで軸となったのが、「ダイバーシティ(多様性社会)」と「インクルージョン(認め合う)」というふたつのビッグワード。
そこでまず驚いたのが、「多様性」っていう概念の大きさ、というか、みんなが持っているマイノリティ(少数な個性)的な感覚の広さ。
・性的マイノリティ(ゲイ、レズビアン、バイ、トランスジェンダーetc.)
・人種
・障がい
とかは「マイノリティ」だとわかっていたんだけど、
・女性であること(人口比率)
・食べ物の好み
って、当たり前であると認識してることも「マイノリティ」というカテゴリに入るらしい。僕もそのとき初めて知ったよ。
実際問題、日本の「さまざまな個性」を捉えることに関しての意識の低さは感じるんだ。
とくに性的マイノリティに関しては強く言える部分があって、いわゆるゲイとトランスジェンダーを「オカマ」と揶揄して言ったりするのも、知識の無さとマスメディアが作ったイメージにまんまと踊らされてる感じがする。
女性に対する労働の見方だってそう。
だって、いまだに組織、会社の幹部や上層部の大多数は男だし、俗にいう「キャリアウーマン」が活躍できる現場って少ないもの。
それを僕は意識の問題だと考えてるんだよね。
いわゆる「意識や視野が狭い人々」が「さまざまな個性」について知るきっかけになることが少しでもできたら、変わるんだと思う。
世のなかの差別僕も差別はされるんだ。
服に携わる仕事をしているから、ビジュアルも世のなか的には特殊だし、笑われることもたくさんある。性的マイノリティでもあるから 「気持ち悪い」と言われることも。
ものすごい悲しい気持ちになるけれど、仕方ないとも思っていて。
批判や差別をする人を「あの人はそういう人間だ」とレッテル貼りをしたら悪いスパイラルが始まる。
だから、「多様な考えがあるんだな」とほどよい距離を取りつつ受け入れることが、いちばん安全かつみんなが傷つかない道だ。
批判や差別は一種の攻撃だからね。
僕たちにできることいろんな個性を持った人たちが生きやすい、そして働きやすい社会を形成していくためにも、互いのことを認め合う。
それってとても難しいことだよね。
自分とは違う考えかたや過ごしかた、性的指向や肌の色。みんなが総じて同じ人なんていないから争いが起きることもある。
だけど、それは少しずつ減らせると思うんです。みんなが意識すれば。
そのためにも、発信し続けて世のなかの認識を変容させていくことがいちばんだなって。
みんな違ってみんな良いね。
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