優雅に手をひらひらさせながら、笑顔ふりまき歩く海外の王妃をテレビで見ては、そう思っていました。
しかし「王妃も大変なんだな」と知るきっかけになったのが、10月18日(土)より公開される映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』。
グレース・ケリーといえば、女優として人気絶頂のなかハリウッドを去り、モナコ公妃となった華やかな経歴の持ち主ですが、この映画は、そのグレースが、ひとりの女性として悩みながら生きる姿を描いています。
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■いまを生きる女性にも共通する悩み、人生の選択
まるでおとぎ話のような人生を歩んでいるように見えるグレースでも、悩みがあります。それは、結婚のために女優のキャリアを捨てたものの、創造的な仕事をもう一度やりたいと揺れ動く気持ち...。
私自身、映画の直前に友人とランチしながら、結婚と仕事のバランスについて語り合ったばかり。タイムリーなテーマに、グレースはいったいどういう決断を下したのかと、興味津々でスクリーンに釘付けになりました。
グレースが選んだ道はぜひ映画で観ていただくとして、人生の転機が訪れたとき、迷いながらも、自ら選んだ道にしっかり向き合うことの大切さを強く感じました。
■マネしたくなる60'sファッション
映画のストーリーはもちろんですが、次々変わる画面を追いかけるように見入ったのが、60年代のレトロファッション。
きれいな赤紫色の帽子や、舞踏会でのヘアスタイルはどれもこれもステキで、60年代ファッションが大好きな私はテンションあがりまくりでした!
これらの衣装は、1962年当時の雰囲気を再現するために、かなりこだわってつくられたのだそう。「こんな格好してみたい」というお気に入りのレトロスタイルが、きっと見つかるはずです。
■覚悟を決めたら突き進もう! と前向きになれる映画
ある秘策を思いついたグレースは、女優時代に培った演技力と人気を武器にして、国の危機に立ち向かいます。とくに印象に残ったのが、言語や外交儀礼を身につけるため厳しい特訓を重ねるシーン。
公妃としての覚悟と、前向きなパワーに圧倒されるその場面では、グレースを応援せずにはいられないと同時に、観ているこちらまでやる気が出てきました!
この作品のキーワードは「演じる」。ニコール・キッドマンの役づくりも必見ですが、たとえスクリーンのなかの主人公でなくても、日常のなかで「演じる」ことは誰にでもできます。
たとえば「今日は白ワンピースでいつもより気品よく」という風に、ファッションや身振りにちょっとしたテーマを設けて、いつもと違う自分を演じるてみること。
グレースのように頭のなかに理想の主人公を描き、女優気分で演じてみることで、勇気が湧いたり、ちょっぴり強くなれたりするから不思議です。
『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』
公開:10月18日(土)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
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