2月22日放送の『NHKスペシャル』がきっかけで、「腸内フローラ(腸に住む細菌たちの生態系のこと)」というキーワードが注目されています。
そこで腸内細菌について調べてみたところ、海外の研究におもしろい情報を見つけました。恐ろしいことに、腸に住む細菌が私たち宿主の食事グセを操っているのだとか。
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■食べたいものは、細菌の勢力争いで決まる?
アメリカの大学などの研究について書かれた雑誌『BioEssays』の記事を意訳すると
腸内細菌がみずからの勢力拡大のために、宿主の神経系を乗っ取り、私たちの摂食行動を操っていると考えられる。
とあります。
私たちは、自分が食べたいものを食べているんだと思っていましたが、じつは腸内細菌たちの勢力争いに振り回され、細菌が望むものを食べさせられていたなんて、ショックですよね。
たとえば、だれでも腸内に持っている「カンジダ菌」。普段は悪さをしませんが、砂糖の摂りすぎや抗生物質の服用など、ひょんなことから腸内が悪玉菌優位になると、とたんに急増します。
すると今度は、カンジダ菌自身が勢力を強めるためにエサとなる砂糖をほしがり、甘いものをもっとくれ! と私たち宿主に要求してくるのだとか。
■ダイエットは、腸内環境を整えるのが近道
食後のスイーツを食べないと気がすまない! など、甘いものを摂る習慣がついた人は、自分が食べたいのではなく、腸内細菌の意のままに操られているのかも。
スイーツ癖から抜け出すには、便秘対策と同じようにプロバイオティクス(乳酸菌、発酵食品など)や食物繊維を摂り、腸内フローラを改善させていくのが近道です。
油っこいジャンクフードや炭水化物グセにも同じことが言えるようですよ。
意志の力で食べたいものを我慢しなきゃ! ではなく、ちょっと発想を変え、腸内環境を整えることを意識してみては?
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