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「かゆみ」の終わりなき苦痛 アトピーと戦い続ける私の話 [体験談]
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「かゆみ」の終わりなき苦痛 アトピーと戦い続ける私の話 [体験談]

2016-05-05 20:00

    <提供元サイトで全文を読む>


    「アトピーは、治りません」

    病院に来て、こんな残酷な宣言はあるのでしょうか。

    「風邪ですね。お薬を出しておきます。」

    「骨折しています。全治三か月ですね。」

    このような診察とは、訳がちがいます。

    「基本的には治らないものですが、根気強く治療を続けていけば治まることが多いですから。」

    そんなフォローも、私の耳には同情にしか聞こえません。

    私が望むのは、"治まる"ではなく、"治る"なのです。

    アトピー性皮膚炎という病気

    私は、アトピー性皮膚炎、いわゆるアトピーもちです。

    そもそもの要因は両親からの遺伝が大きいようですが、物心ついた時から現在までずっと、24時間、365日、アトピーもちなのです。

    症状の程度は、軽度から重度まで人それぞれですが、私は比較的重度に近いと思います。

    顔にはあまり出ない方なので、冬など顔以外の部分をほとんど隠してしまえば気づかれないことが多いですが、隠れた洋服の中はひどい有様。

    かゆみで寝られないことや、夜中に起きてしまうこともしばしば。

    幼児の頃から毎日ずっと服薬もしており、もはや薬が効いているのかどうかすらよくわかっていません。

    かかりつけの病院から別の病院に移る際、

    「今まで飲んでたのはどれ?飲むとかゆみは治まる?眠気はある?」

    などと聞かれることが多いのですが、正直言って何十年もずっと服薬しているので、薬を飲んでも眠い日は眠いし、眠くない日は眠くない。

    薬を飲んでもかゆい日はかゆいし、かゆくない日はかゆくない。

    「小さいころから飲んでいるので、効果や副作用の実感がわからないんです。」

    としか答えようがなく、お医者さんに苦笑いされてしまうことがほとんどです。

    かと言って、一気に効果が出るような強力なステロイド剤は飲んだり塗ったりすることができないし、調子がいい時に思い切って服薬をやめてみる?なんてことは気軽にできないので、前にも後ろにも行けず、

    ずっと足踏み状態が続くのが、本当にこの病気の辛いところです。

    時々ちょっと怪しい広告などで、「この水を飲んだら、あんなにひどかったアトピーが治った!」とか、

    「私はこれでアトピーを治しました!」という宣伝文句を掲げているものがありますが、

    それこそ本当に「嘘つけ!」というのが私の叫びです。

    もし本当にそのような効果が生み出される"何か"があったとして、そんな"何か"程度で治るアトピーなんだとしたら、そんなものアトピーじゃない、と私は思っています。

    アトピーは、治らない。

    だって、皮膚科医がそう言うんですから。

    要は死ぬまで治らないってこと。死刑宣告に等しいです。

    本当にかゆくてかゆくて辛いとき、*いっそこのかゆい足を切ってやりたい。かゆい皮膚を剥いでやりたい。

    全身の皮膚を移植してでも治してほしい*とすら思うんです。

    それほどに辛いということを、なにより理解してほしいと思います。

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