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私はムダ毛が濃いことが悩みでした。
そしてムダ毛が原因で人前に出る事が恥ずかしく、イジメにあったり引きこもりの性格になってしまいました。
男子生徒の何気ない一言が私の人生を決めた
私が友達と比べ、ムダ毛が濃いと自覚しコンプレックスとなったのは、小学生の頃のクラスメートの男子の一言です。
当時小学校に上がった私は、保育園から一緒にいた女友達とよく遊んでいました。
当時の私はそんなに意識していなかったのですが、一緒にいる友達は色白でうぶ毛は生えていましたが腕も足も見た目はきれいな女の子でした。
そして私の肌の色も白かったのですが、うぶ毛はその女友達よりも目立っていました。
理由は私のうぶ毛は友達よりも長かったためです。
私と女友達は毛の色は同じようなうぶ毛だったのですが、友達のうぶ毛は短く私の毛は長かったのです。
そして、その事実を突きつけられたのは、ある夏の日の体育の授業の時でした。
その当時、私の通っていた小学校では夏の体育の授業は半袖の体操着とブルマーでした。
運動場で授業開始を待っている時、クラスメートの男子に
「お前の足とか腕とか何?猿みたいじゃねーの!気持ち悪いー。」
と言われたのです。
そう言われる時まで、ムダ毛というものをハッキリ意識していなかった私にとって、その男子の一言はショックでした。
男子も腕や足に毛は生えていましたが、真っ黒に日焼けしていたため毛が分かりにくかったのです。
それに比べて色白の私に毛はとても目立っていました。
その男の子が発した一言で
「私は他人と比べて猿みたいな、動物みたいな人間なんだ。」
と、思い知らされて生涯私の心の傷になりました。
それからというもの、体育の授業では周りのクラスメートの視線が気になるようになりました。
保育園から一緒にいた女友達にも
「ムダ毛の濃い女だ」「気持ち悪い女だ」と思われているのではないか?
と考えるようになってしまい、コンプレックスに苛まれていました。
それから、男子に私の毛のことをからかわれることはなかったのですが、当時の私はクラスメートはもちろん、上級生や下級生・先生など他人の目が気になるようになりました。
間違った自己処理方法
クラスメートの男子の一言から、私は自分のムダ毛を意識するようになりました。
しかし、当時の私は1980年代の小学生ということもあり、ムダ毛というものがハッキリと分かっていませんでした。
現代ならばインターネットを使って調べる事も簡単にできたのですが、当時は調べようもなく、ムダ毛について男子にからかわれた事を正直に親に話すこともできなかった私は、悩んだ末に自分でムダ毛を処理することにしたのです。
その処理方法は、ハサミでムダ毛を切ることでした。
当時の私は小学生で親にも相談していなかったのでカミソリの購入ができませんでした。
そのため、
「長く伸びた自分の毛を切るためにはどうしたら良いか?」
を考えた結果
「長い毛はハサミで切ればいい」
でした。
今では考えられないような方法です。
しかし当時の私は真剣で、長く伸びた足のムダ毛を指で掴み、肌ギリギリのところにハサミを当てて切る、というムダ毛処理を行っていました。
腕は毛を掴むとハサミが使えないため、石鹸など泡立て毛を立たせてからカッターの刃を当てて肌をなぞるように剃るようにしていました。
でも、この方法はあまり上手くいかず、誤って肌を傷つけてしまったことが何度かあります。
小学生の間は、このような誤った自己処理を繰り返していたため、切った後の毛がチクチクしたり、肌を傷付けたりして肌荒れを引き起こしていました。
間違った自己処理の代償
中学生になり、ムダ毛というものがハッキリと理解できるようになりました。
しかし、その頃にはハサミでの自己処理を繰り返していたため、肌がガサガサするような肌荒れが酷い状態になっていました。
それでも、今まで一人で悩んでいたムダ毛のことを母親に相談することができ、カミソリや電気シェーバーなどの脱毛用品を購入してもらえることになりました。
購入してもらった時はうれしくて、すぐに電気シェーバーで処理することにしました。
当時販売されていたのは、ムダ毛を挟んで引っこ抜く電気シェーバーでした。
これを使用すると、ムダ毛が一気に引っこ抜かれて肌はツルツルの状態になりました。
学校で体育の授業がある時など、必ずシェーバーを使ってキレイに処理していました。
今では、抜くという行為が肌を傷めてしまう間違った処理方法だということはわかるのですが、当時は分からず何度も何度も繰り返し処理していました。
シェーバーを使い続けた結果、特に右足の埋没毛が酷くなり、黒くてブツブツが目立ち、触るとザラザラした感触の残る肌になりました。
その後、抜くタイプから剃るタイプのシェーバーへ買い換えたのですが、剃るタイプではキレイに剃る事が出来なかったり、肌が黒ずんだり埋没毛が出来たりなど肌荒れはひどく治りませんでした。
剃るタイプのシェーバーで処理していた時は、剃り残しや肌から出てこない毛があると針を使って肌から毛を出し、ピンセットで1本づつの毛を抜いていました。
抜くという処理で埋没毛になることを知らなかった当時の私は、この頃から何年にも渡って抜く処理をしていました。
ただ毛を抜きますので、処理後はツルツルでキレイな肌になり、長時間ムダ毛が生えてこない事がうれしかったので、何度も何度も抜いて処理していました。
この処理方法を繰り返すうちに、私の肌には埋没毛と黒ずみが目立つようになりました。
その当時は特に右足がひどかったです。
もちろん、こんな黒ずんだ肌を人前に出すことは恥ずかしくてできないため、暑い夏の日でも常にロングスカートやカーディガンを羽織るなど、肌を露出しないようにしていました。
ある時、自分では自己処理を繰り返した結果の黒ずみと分かっていましたが、母親にはハッキリと言えず、
「何か足のブツブツが酷い…」
と母親に相談しました。
母親は、ムダ毛処理の結果と分かっていたのかも知れませんが、病院へ受診するようすすめてきました。
私は自分のブツブツが酷い足を他人に見せる事に抵抗があったのですが、恥ずかしさを堪え病院へ行き右足を見せました。
「このような状態になっていて・・・」
と説明したところ、お医者さんは
「あっ、埋没毛ですね。肌を柔らかくする薬を出しますので塗って下さい。」
と言われ薬をもらいました。
処方された薬を塗り続けたところ、埋没して黒ずんでいた毛が出てきました。
しかし、病院で抜いてはいけないなどの説明がなかったこともあり、私は出てきた毛をまた抜いてしまいました。
根本的な解決には繋がりませんでした。