女性にとってムダ毛はとてもコンプレックスです。私は小さい頃からとにかく体毛が濃く、ムダ毛が多いことが物心ついた時からの悩みでした。
幼稚園で初恋の男の子に言われた一言
私は写真を見返すと驚くくらいに生まれた時から体毛が濃い女の子でした。
赤ちゃんの頃から全身のムダ毛が多いのです。
そのムダ毛が自分のコンプレックスとなった、今でも忘れられない事件が幼稚園の頃にあったのです。
それは初恋の男の子と幼稚園の体育館で遊んでいた時の事でした。
突然、初恋の男の子が私の足や腕に向かって
「ふぅーーー」
と息を吹きかけてきたのです。
最初は何をされているのかわからずにただビックリしたいました。
しかし次に衝撃の一言が。
「足にも腕にも毛がふさふさだから、風が吹くと毛がゆれて面白いねー」
と言われたのです。
そこで私は初めて自分が人よりもムダ毛が多いのでと気づいたのです。その男の子よりも・・・。
それからというもの、半袖や半ズボンを着るのがとても嫌になりました。
とにかく見られることが恥ずかしくて仕方なかったのです。
小さいながらに傷つき、コンプレックスの始まりとなった出来事でした。
どうしようもできない小学生時代
幼稚園でムダ毛の存在に気付き、傷つき、悩みを抱え始めた私。
それは、もちろん小学生になっても続きます。
むしろ女の子としての自覚や意志もより強くなっていたので、恥ずかしさはより一層増していました。
母と洋服を買いに行く時もなるべく足や腕が出ないようなものを選んでいました。
スカートよりもズボンが多かったのもそのためです。
少し暑いくらいの日でも長袖を着ていたのも腕を隠すためでした。
しかし私の時代は体育の時間女の子はブルマを履きます。
足をすべてさらけだすのです。
これは子供ながらに苦痛に感じていたのを今でもはっきりと覚えています。
母に相談をしたこともありました。
しかしまだ小学生。脱毛するわけにはいきません。
そんな考えは私にも母にもありませんでした。
母も小学生の言うことだとあまり気にしていなかった気がします。
私にとっては大きい悩みだったのですが・・・。
毎年お正月に神社に行った時には「全身の毛が綺麗になくなりますように」と神様にお祈りしていたくらいです。
それでもムダ毛はなくならず、小学生の6年間は過ぎていきました。
思春期に入った中学生時代
そして中学生になります。
私の中学は制服がとても可愛い学校でした。そして当時はルーズソックスが流行っていました。
可愛い制服にルーズソックスを履いて登校するのは、小学生ながらに憧れを抱いていました。
しかしここでもまた私を悩ませるのがムダ毛です。
せっかく可愛い制服を着ても、ルーズソックスを履いても、足が綺麗ではないのです。
中学生ともなれば好きな男の子がいて、お洒落にも気を遣い、色んなことが恥ずかしかったり興味があったりと、まさに思春期です。
ムダ毛が多いということで私はお洒落にも恋にも消極的になってしまいました。
大袈裟に思うかもしれませんが、どんなに可愛い髪型をしても、ダイエットをして良いスタイルを維持しても、ムダ毛があるだけで自分が醜いという思いが消えなかったのです。
足を出すことが恥ずかしくて仕方なかったのです。
初めてのムダ毛処理
中学二年生にもなると、女の子は色んなことを始めます。
お化粧をしてくる子もいれば、ピアスをあける子や髪の毛を染める子もいました。
自分の意志で少しずつ色んなことにチャレンジできるようになる年齢でもあり、チャレンジしてみたくなる年齢でもあります。
そこで私は初めてのムダ毛の処理をすることになるのです。
生まれて初めておこなったのはピンセットで1本1本ムダ毛を抜くという事でした。
足にも腕にもムダ毛はたくさんあります。
ピンセットで抜いているのでは、かなりの時間がかかります。しかしその頃の私にはそれが最善の方法でした。
学校が終わり、部活が終わり、家に帰ってからは、暇さえあればピンセットでムダ毛を抜いていました。
少しずつ綺麗になっていく足や腕を見るのが楽しくて嬉しくて仕方なかったのです。
おそらく今考えると本当にツルツル綺麗になっていたわけではないと思います。抜けきらずに残っている毛も多く、綺麗とはいえないものだったと思います。
それでも当時の私は初めてのムダ毛処理で、少しでもムダ毛が減ってくれることに喜びを感じていました。
このピンセットでのムダ毛処理は中学二年生から中学を卒業するまで続きます。
暇さえあればムダ毛を抜いていた中学時代でした。
ウエディングドレスが着られない! 濃すぎるムダ毛に悩んだ半生[体験談](2)に続きます。
written by ちこうゆう
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