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小学生のころから、叔母によく食べ物を与えられていた私は、いわゆるポッチャリ体系でした。

特にお菓子が大好きで、ご飯の前にモグモグと食べては満腹感からスヤスヤとお昼寝をするのが習慣でした。

よく母親には「お相撲さんになるよ」と言われていたのを覚えています。

太っている私

中学生になっで、運動部に入って毎日のように運動をするようになると、自然と体重が落ちていき、やっと「標準体重」になれた時期がありました。

しかし、中学三年生にあがった受験の時期です。

もちろん部活で運動する機会はなくなったのですが、食べる量は部活をやっていたころと変わらず食べていました。

食欲というのは恐ろしいもので、もともと食べることが好きだった私にとっては、部活がなくなったからといって食べる量を減らす、という考えはありませんでした。

若くて新陳代謝がいいといっても食べた分だけ脂肪はつきます。

中学卒業のころには恥ずかしながら、自分で靴下を履くのさえ困難になるほど肥満が進んでいたのです。

太っていて困ることといったら、かわいい服が着れないこと。

オシャレや美容に敏感になる年頃。周りの女の子は太っている自分と違って、可愛くオシャレをしているのに引け目を感じていたのです。

「こんなわたしが隣を歩けるわけない」

「デブがいると引き立て役になって惨めだ」

と卑屈に考えていました。

実際にお店に行ってみても、私が着ることのできる服はやっぱり周りの女の子のように可愛くなくて悲しい思いをしていました。

母親にまで

「あんたとは一緒に出掛けたくない。不格好なのが隣にいると不愉快なんだもの」

と言われてしまいました。

きっと母親は「痩せないと大変だよ」ということを私に分からせるために厳しく突き放したんでしょうが、当時の私にとっては心をえぐられるひとことでした。

ダイエットを決意した理由

高校に上がって半年ほど経ったころ、部活に入っていなかった私は勉強以外特にやることもなく、ダラダラと毎日を過ごしていました。

ちょうどその頃、ドラマ「花より男子」がブームだったのですが、実はわたしの通っていた高校の制服がそのドラマに登場する高校の制服とよく似ていて、調べてみると同じデザイナーさんが作ったものだったことがわかりました。

大好きなドラマの制服が自分の着ているものと似ていて、しかもデザイナーが同じ!

小さなことですがちょっぴり感動していました。

ですが、ふと鏡をみてみると……腕も脚もお腹や腰回りも、どこを見てもパンパン

「なんでこんなに太っているんだろう」

とそのときになって自分の体型に疑問を持ちました。

そこから私は初めてダイエットを開始したのです。

「絶対に痩せて、この制服を可愛く着こなしたい!」

そんな単純な理由でした。

初めてのダイエット

まずは運動から始めました。これまた当時流行っていたコア・リズムです。

リズムに合わせてダンスを踊るエクササイズで、はじめのころは慣れずに随分不恰好だったと思います。

それでも時間が経つとだんだん様になっていくものです。

だんだんと楽しくなっていきました。

そうしてダイエットを始めて、4か月経ったころから食事制限もするようになりました。

最初は朝バナナダイエット朝食を白湯とバナナ1本に置き換えていました。

朝に菓子パンを2、3個ほおばっていた私にとっては大きな進歩です。

さらにそこから1か月が経ったころ、体重が7Kg減るという成果も出ていました。

しかし、それでも標準体重にはほど遠い……。

「まだまだ頑張らねば!」

と意気込んでいました。

そして次に始めたのが、レコーディングダイエットです。

でも、これが私の*摂食障害へのはじめの一歩になってしまいました。

レコーディングダイエットの始まり

レコーディングダイエットとは、自分の食べたものと、そのカロリーを手帳に書いて自分がどれだけのカロリーを摂取しているのかを把握、カロリーコントロールをするというものでした。

もちろん摂取するカロリーがあれば、消費するカロリーもあるわけで

「自分の消費カロリーってどのくらいなんだろう」

と疑問に思うのは自然なことでした。

自分の年齢、身長、体重、運動習慣などから簡単に消費カロリーを計算してくれるサイトもあったので、すぐに自分の消費カロリーを把握できました。

単純に食べた物よりカロリーを消費出来れば、痩せていくと思った私はダイエット開始半年から1日の摂取カロリーを1,200kcal以下に抑え始めたのです。

1,200kcalという具体的な数字、これは人の基礎代謝だそうです。

基礎代謝は人が1日に必要なカロリーで、この基礎代謝分はたとえ一日中寝ていたとしても消費されるカロリーとのことでした。

だから私は最低限のカロリーを摂取して、あとは運動をして身体についた脂肪を燃やそうと思ったんです。

「もっと痩せたい……」食べることへの嫌悪感

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