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YNA#34 「国語辞典の旅」
20代後半から30代前半のあたりでハマった趣味? あるいはお勉強? みたいので「国語辞典の旅」ってのがあるんだけど。
あ、命名はぼくがしたものだからピンと来ないよね。
まず、辞典ってのはさ、知らない言葉を調べるものじゃん。
解説を読んだときにその説明文に知らない言葉が出てくることあるでしょ? もしくは知ってるつもりだけど改めてちゃんと知りたい単語が出てきたりとか。
そしたらその単語を次に調べる。そして、解説文に出てきた単語をさらに繰っていく。
これを片っ端からやっていく。それが「国語辞典の旅」。
例を挙げるね。
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■まがりなり‐にも【曲(が)り▽形にも】
不十分ではあるが、最低の条件は満たしているさま。どうにかこうにか。
↓
■どうにか こうにか
「どうにか」を強めた言い方。どうかこうか。
↓
■どうにか
何とか。まがりなりに。
↓
■何とか
[副](スル)
1 あれこれ工夫や努力をするさま。どうにか。「そこを何とか頼む」「何とかしよう」
2 完全・十分とはいえないが、条件・要求などに一応かなうさま。かろうじて。どうにか。「何とか暮らしていける」「何とか間に合う」
[連語]
1 名称・内容などのはっきりしないものをさす。「銀座の何とかという店」「何とか言ってみろよ」
2 あるものの名称などをはっきり言わないで、それをさす。「何とかの一つおぼえ」
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ここで分岐ができた。
「かろうじて」を調べようか、それとも「間に合う」がいいのか、はたまた「一つおぼえ」か。とにかくこんなの時間つぶしだからさ、理想はより多く分岐していくこと。
言っても辞典って種類が多くてさ、おもしろくないやつだと、
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■まがりなり‐にも【曲(が)り▽形にも】
どうにか。
↓↑
■どうにか
まがりなりに。
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で、旅に出れないこともある。永久ループ。
その点、新明解国語辞典はループが少ない上に解説文にユーモアがあったりして大好きだったんだよな。
じゃあこれ作ったひとは誰なんだ? って言うんで、ぼくはずっと金田一京助先生とその息子の春彦先生をリスペクトしてたんだよね。
それがつい先日覆された。
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