YNA#100「パチンコパチスロの新しい未来はゲーム業界を模範とするのが良さそう!(後編)」


前回、衰退しつつあるパチンコ業界を救うためゲーム業界のビジネスモデルを参考にしようって話を展開したよね。

機種の寿命を延ばした上でメーカーに利益が発生し続ける仕組みがいい、と。
簡単に言うと、ガチャ。

で、ちょっと修正。
前回は、液晶のキャラクターの追加衣装を台ごとにガチャできる。
お金を出し、引くのはホールの人間。

【仮に5000台販売した機種とする】
SSR:振袖姿のレム 10体
SSR:水着のラム 10体
SR:眼鏡っ子ベアトリス 100体
SR:オーバーオールのエキドナ 100体
R:パジャマのフレデリカ 280体
N:エプロン姿のオットー 4500体

と書いたんだけど、これだとゲームのガチャじゃないなって。
だって売り切れが発生してしまう。

SSR排出率:2%(振袖姿のレム1%:水着のラム1%)
SR排出率:8%(眼鏡っ子ベアトリス2%:オーバーオールのエキドナ2%:パジャマのフレデリカ2%:童貞を殺すセーターのエミリア2%)
N排出率:90%(有象無象の雑魚衣装たち)

のようにして、ホール側は好きなだけ投資できる仕組みじゃないといかん。

こういうガチャを様々なタイミングで投入する。
バレンタイン限定ガチャ、白鯨攻略ガチャ、聖域の解放ガチャ……のような感じね。
盛り上がっている機種なら同時期に3つ走らせてもいい。

もちろんホール側は投資した分お客さんを集めたいから、「全国で1%しかない“振袖姿のレム”台設置店!」と宣伝したり、「SSR出るまで帰れない生配信」をYouTubeLiveで行なったりする。
後者を盛り上げるために、ガチャを引いたときにはいろんな演出あるといいよね。
稲妻大ならSSRチャンス! みたいなさ。

ほかにも、演出の新要素をガチャで受け取れるなんてのもありだろうね。
「九州地方では当店のみ! 完全告知の沖縄モード搭載台を探してね☆」みたいなね。
え、なんで地方別の状況がわかるの?って思ったかもしれないけど、そんなもんはメーカー側がコンテンツを用意すればいい。
どうせガチャ抽選のためにインターネット接続したガジェットが必要なんだから、そこで「現在の店舗別取得状況」が参照できるようにすればいい。

で、いよいよ本題。

プレイヤー用のガチャを導入すればメーカーの売り上げはとんでもないことになる。
なぜなら、いまのゲームってね、収益の半分は全ユーザーのたった0.19%が担っているんだって。そうするに極々少数の沼ユーザーがとんでもない課金をしてるってこと。
だけど、それが兆って単位になってるわけ。
ここまでは前回書いたよね。

なら、どんなガチャが考えられるか?

スマホと連動することで自分だけの衣装やステージを出現できる──これくらいならいまでも実現できそう。

さらに、
白鯨戦の勝率が1%アップするアイテム、白鯨戦で一度負けても死に戻りできるアイテム、パチンコのアタッカーカウント数が1アップする──のように出玉に直結するものが排出されたら革命が起こらないかな?

簡単に言うと、「このアイテムを持っているから今日も打ちに行く」となるわけ。

そんでもって、「聖域編ストーリーを解放している台限定で、ゼロから始める異世界体操!が1ゲーム延長されるアイテム」なんてところまで発展したら、「このアイテムを持っているから名古屋のA店まで遠征して打ちに行く」につながる。

新型コロナによってぼくたちが痛感中の「ひとが動かないと経済が停滞する」問題まで手を伸ばすことができるんじゃないか。

優れたアイディアは複数の問題を解決する、と言ったのは誰だったかな。任天堂の偉いひとだったかな。