ブラックと噂される“個人商店”のワンマン社長が、一方的に、社員にクビを宣告しているひとコマじゃない。衆参合わせて36人の国会議員を擁する「みんなの党」の渡辺喜美代表が、先頃まで政調会長代理の要職に就いていた同党のホープ、柿沢未途衆院議員に向かって言い放った別れ文句だ。
8月23日、緊急会見を開いた柿沢議員は、前日に「野党再編に向け新党結成を模索しているのは党の方針に反する」として、渡辺代表と浅尾慶一郎幹事長から、一方的に離党届の提出を詰め寄られたことを暴露。「はらわたがちぎれるほどの思いだった」と無念さを滲ませたが、実は、これに先立つ7日には、同じく野党再編を志向してきた江田憲司衆院議員も幹事長職を更迭されたばかりだった。
こういった渡辺代表の強引な手法を巡っては、「個人商店」(産経新聞)、「恐怖政治」(読売新聞)などと、批判的に見る声が多いが、渦中の人物は何を思うか? 柿沢議員を直撃した。