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(続き:NHKラジオ『基礎英語1』の売れない役者である父が便利すぎてやばい )
こんな記事を見かけました。
「Internet」と「Web」が終了
Associated Press(AP)が発行する「スタイルブック」の2016年版が6月1日に発行され、これを機に、「インターネット」の英文表記が「Internet」から「internet」に(Iが小文字に)、「ウェブ」が「Web」から「web」に(Wが小文字に)変更された。(中略)
大文字から小文字への変更は固有名詞から普通名詞になったということで、威厳がなくなったような気もするが、それだけ身近なものになったということだ。
「へー」と思わず誰かにいいたくなるトリビアですが、冷静になってみると、日本人にはまるで不必要な情報です。
でもそんな内容でもこやって日本語になってバズって広がって、私のところに届くわけです。
世界には日本語になってない情報がたくさんあるじゃないかというかもしれませんが、日本語の情報だってどうせ全部吸収できるわけではなく、適当にキュレーションされた情報に接しているわけですから、英語の情報だって適当にキュレーションされて日本語になったのを読んでいればたいていの用は足せます。
日本語になるのを待っていては、情報が遅れる! というかもしれませんが、それを一刻も争うのって、グローバルにラットレースしている一部の人だけで、持続的な社会を目指して日本各地で活動している人たちは、一刻を争うわけではありません。
むかーし、ここでこの問題を考えた時、確か、日本で英語がどうしても必要な人は2%とか見積もったことがあります。それ以外は別に日本語がなくても生活に困らないだろうということです。
それから事情はだいぶ変わり、外国人観光客が一気に増えましたから、日常的な英会話が必要な人は激増したことでしょう。お店とかでも、どこからみても日本の伝統的なおばさん店員が、ちゃんと外国人観光客と対話してたりして、日本の頼もしさにほれぼれすることもあります。
といいつつ、その視点で話すなら、英語と同じくらい中国語も大事です。
自動翻訳などが日に日に発達していますから、もう数年もすれば、ウェブの情報なら、翻訳してだいたい用を足せるようになるでしょう。そこですごいことは、英語だけでなく、すべての言語が読めるようになるわけです。たとえば、日本だと中国のニュースは毎日のように入ってきますが、インドのニュースはほとんど入ってきません。個人的には中国よりインドの方がもっと知りたいのです。是が非でも知りたいわけでもないので、特に何もしてませんが、そのうち、インドのニュースサイトを翻訳したものが自分のタイムラインに流れるようになったらいいなとか思っています。
ある意味もう英語とか「小さい」話なのです。
これからの英語教育は、こういった視点で見直さなければなりません。
やらなくていいとは思いません。一つでも外国語を学んでおくことは、世界のどこかにいって外国語を学ぶ必要になるときに当然役に立ちます。どんなに翻訳機が発達しようと、海外に行って、その国の言葉で挨拶できることはコミュニケーション上とても効果があるでしょう。そこから好きなだけ学べばいいのです。
たとえば海外で活躍するスポーツ選手であれば、その国の言語を使えるようになるのは、重要なことです。そういったことに抵抗なく取り組めるように、若い頃から英語に慣れ親しんでおくことは大事です。
何と言っても、外国人観光客が増えている今、そういった人たちとコミュニケーションできる機会も増えています。日本人は外国旅行しなくても、外国人と会話する社会が訪れているのです。
外国人と楽しくコミュニケーションするための英語に幼い頃から慣れ親しんで置く。それがこれからの日本の英語教育の目標ではないでしょうか。
もちろん私のように理系の大学院に行くなんていう人は、英語で論文が読み書きできなければいけませんが、そんな英語が必要な人は人口のごくわずかであって、それをさも日本人全員がそうならなければならないかのように言うのには、反対です。そんな暇があったら、もっと他のスキルを磨いた方がいいと思うのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 確かにスペイン語とか、イタリア語とか、いろんなサイト読みたくなりますよね。
フツクロウ: ホうじゃな。
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