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前回
私たちに英語は必要なのか
で、日本人の大半は難しい英語はいらなくて、簡単で楽しい英語を学べばいいのではないかと考えました。
そう考えるのには背景があって、長男が始めたNHKラジオ『基礎英語1』(中一相当)が良くできているのです。
特にヒロインの父、富男。売れない役者という設定。これが便利すぎです。
たとえばヒロインの母、陽子のバースディのエピソード。富男は子供達の勧めで英語で寸劇をすることになるのですが、最後、陽子に送る決めゼリフのところで、
I... love... I love... I am Tomio.と、照れくさくてちゃんと言えず、子供一同
No!とどっちらける場面があります。
これもちろん、"I love you." が最後まで言えてないわけですが、 "I love you." は英語習ってなくても、小学生でも知っているフレーズです。ですから、"I love.." の続きは "you." だというのは、意識しなくてもわかるでしょう。
さらに、ごまかしのフレーズ "I am Tomio." も、英語習い始めれば最初に習うフレーズですから、意味がわかりますし、英語初心者のリスナーにしても、「なんじゃそりゃ」とおおいにツッコミ可能です。横で聞いてた次男も、ふいてました(ちゃんとわかっているかは謎ですが)。
次の子供一同の反応「のぉ〜〜〜〜〜」も、日本語の「だぁぁぁぁぁ」とかと雰囲気そっくりですから、"No" はこういう場面でこういう風に使うのかということが良くわかります。
どちらも、日本語訳は必要ありません。ちなみにテキストに書かれた日本語訳は「おれは好きなんだ…、おれは好きなんだ…、おれは富男だ」「違う!」なんですが、こんな訳、むしろ滑稽です。
つまり、この瞬間リスナーは、このやりとりを日本語に直さず、英語のまま理解して面白がることでしょう。生きた英語に触れているのです。
4月開講の『基礎英語1』が5月にこのようなエピソードを入れているのは、とても戦略的だと思います。早いうちにリスナーに英語を英語のまま感じさせようという明確な方針がみられます。
そのために売れない役者に設定された富男が、同じ父親として若干哀れになります……。仕事を選べなかった父親……。役者ということで、おおげさなセリフをおおげさに話すような場面を作りやすく、これからもどんどん「仕事」させられるようです(苦笑
この教材は発音に関してもリズムに乗せてリピートさせ、英語らしい発音ができるよう工夫されています。この教材の前は公文の英語をやっていましたが、そちらも E-Pencil という再生機があって、発音の練習はやりやすかったです。昔の日本人の発音はひどかったですが、最近の若い人はすでに世界平均よりはるかにきれいで、その背景にはこういう教材があるからだなと納得しました。でもまだまだ会話は苦手なのは日本人はシャイだからでしょう。
(なお、公文やめた理由は曜日が合わなくなったからです。内容に問題があったわけではありません。本人も残念がってました。念のため)
単語に親しめる「英語物語」や「えいぽんたん」も子供達に受けがいいですし、まあ、もう、世の中楽しい教材で溢れています。
しかも「英語物語」や「えいぽんたん」はタダで始められるし、ラジオ講座もテキストは1月500円しません。
簡単で楽しい英語を学ぶ時代です。いろんなの試してみて水が合うのから続ければ、辛い思いをしなくても英語が学習できるのです。
「努力」はオワコン、代わりに「やり抜く技術」を学ぶ社会にシリーズで考えたように、「努力」なんて避けられる時代になっているのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: くくく。
フツクロウ: なんじゃ。
ミライ: 今日はここから裏ミラフツです。
フツクロウ: 裏ミラフツ。
ミライ: ええ、ダメだった英語体験やら、NHKラジオ講座の欠点など……。
フツクロウ: ホウ。
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