先日「詐欺師症候群」という言葉を知り、取り上げました。
「詐欺師症候群」の唯一の正しい処方箋
久々に自己肯定感に関する話でしたが、またバズってるのでしょうか、自己肯定感に関する記事をよく見かけています。
そんな中にこんなのがありました。
「心の免疫力」が高い人が実践する地道な習慣 「自己肯定感」は訓練次第でブレなくなる | 健康 - 東洋経済オンライン @Toyokeizaiさんから
心理学者ガイ・ウィンチ氏の主張の紹介なのですが、この記事の最後の方に書いてある訓練法ははっきり言って高度すぎます。
それより、まずは、その記事の中で紹介されているウィンチ氏のTEDプレゼンです。絶対みるべきです。目からウロコですから。
感情にも応急手当が必要な理由
振られたことを友達に告げた時、もしこんなこという友達がいたらどうでしょう。
「あのね 何を期待してるの? あなたはお尻が大きいし 面白いことの1つも言えないじゃない あんなにハンサムで 有望株の男性が あなたみたいな負け犬と 付き合うと思う?」こんなこという友達なんて、即絶交ですよね。
でも、ヒトは心の中で自分自身に対してこれを平気で言ってしまうのです。失恋して傷ついている自分に対して。他人に言ったら即絶交不可避な言葉を。
そして、ウィンチ氏は、ヒトは同じことを体にはしないと言います。たまたま傷つけた時、わざわざナイフでさらにどこまで深く切れるか試す人はいないと。
心を体と同じように扱ってあげてほしい、それが彼のメッセージです。
なるほどー。
自分で自分の心を傷つける言葉を発していることに気づくこと、そしてそんなこと体にはしないことを思い出し、その言葉を自分に発することを踏みとどまることです。
それが最初のステップではないでしょうか。ま、そこで紹介されている本に書いてあるかもしれないですけど。
さて、その本に書いてあるかどうかはわかりませんが、自己肯定感を育むにはもう一つ別のアプローチがあります。
短く説明するの難しいのですが、それは、
他人の関係ないことをする
です。
たとえば毎日河原に行って、石を積むとかです。「ロック・バランシング」とかいうんでしたっけ。たまにやりますけど、4つくらいなら意外と積めて、すごく楽しいです。
そやってなんか他人の関係ないこと続けるのです。自分が楽しいこと。続けることで上達したら嬉しくなること。そんなのを何か見つければいいのです。
もし、そこでネットで「ロック・バランシング」をググって、信じられない積み方されている作品たちを見て、「あぁ、自分にはこんなのとても無理だ。俺はなにをやってもだめだ」と思うなら、やはりこのアクティビティの意味がわかっていません。
これは他人には関係ない活動なのです。
さらにもう一つ罠があります。
もし、そこで、なにか目標を作ってしまって、それになかなか到達しなくて、「なにやってもだめだ」なんて思うようでも、この行為の意味がわかっていません。
石積むのなんて、たいてい途中で崩れるし、何度もやってようやくちょこっと思ったよりできるくらいです。でも崩れるのって楽しいし。失敗が楽しいのです。できても楽しい。もしも前よりもっと詰めたらそれも楽しいけど、いつもくらいしか詰めなくたって、二度と同じものではないのですから、「今日のもなかなか」と楽しい。
もうちょっとでいいのができたのに崩れてしまった時、「くっそ〜〜〜悔しい〜〜〜〜」と悔しながらもそれすら楽しんでいるなら、それだけで十分自己肯定できているのです。
自己肯定において、他人との関わりは避けて通れない問題ですが、他人との関わりがうまくいかない時は、誰ともうまくいかないことだってあります。
そんなとき、一人でできるアクティビティを持っていることは、心を支えるためにとても心強いことなのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 「『ロック・バランシング』はピンとこないけど、それ以外思いつかない!」という声が聞こえてきそうです。
フツクロウ: ホッホッホ。いくらでもあるがのお。
ミライ: 本当ですかあ? 渡されたメモには4文字しかないし! ガチで私たちに丸投げです。
フツクロウ: フォッフォッフォッ。
ミライ: フツクロウさん、それキャラが違います。