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エリートはエリートが育てればいい。
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エリートはエリートが育てればいい。

2017-02-07 23:00

     こんな記事を見かけました。

     【クマ財団第1期生】 - U25の学生50名募集 -

    年額120万円・返還不要の「クリエイター奨学金」の募集がいよいよスタートしました。
    我々は本気でクマ財団から世界へ羽ばたくクリエイターを送り出します。
     優秀なクリエイターを再生産するためにクリエイターたちが自分たちの資金で奨学金を出します。

     これはエリートを育てるために昔から普通に行われていることです。

     将棋の世界なら奨励会。

     自分たちの世界ができれば、そこに優秀な人材を呼び込むための仕組みは自分たちで作ります。

     それが税金でされちゃったのが大学。

     東大をトップにピラミッド構造が出来上がっている大学の仕組みは、本質的にはエリート「官僚」を作るための仕組みです。官僚たちが優秀な官僚を再生産するために壮大なエリート育成スキームを作り上げたわけです。

     ですから、科学分野において日本の大学が外国の大学に見劣りするように思えたり、企業が大学出た人使えないと思ったり、国民が税金を大学を維持するために使われたくないと思ったり、がよく起こってしまいます。

     とはいえ、官僚が動かせるお金は税金しかありませんから、官僚を再生産するためには税金を使うしかありません。ですから、その構造は認めつつも、国民は国民で、もっと戦ってもいいかもしれません。

     たとえば防衛省が自分たちのエリートを再生産するために防衛大学を持っているように、その他の官僚のためには官僚大学を作って、そこで育てるべきで、後の大学はもっと本来の目的に注力できるようにすべきだろうというような。

     一方で科学分野も、科学者のエリートを再生産するためにもっと自助の力を使うべきです。国民に「科学立国日本」を押し付けて、もっとたくさん税金を引き出そうとしても、「そんなもん自分たちの暮らしに関係ない!」と思う国民はなくなりません。科学の力はお金を生み出すのは自明であり、日本中の科学を基礎におく法人は、自らを維持するための科学者エリートを再生産するために、自分たちでお金を出して仕組みを作ればいいのです。自分たちのお金なら誰に文句も言われません。そして、科学に憧れる金の卵たちが、その仕組みに入って来れば囲い込みできます。なぜ文句言われる税金に頼るのでしょうか?

     もっと大規模な奨学金を組織して、お金出すだけじゃなく、機会があれば、インターンとかイベントに駆り出して、どんどん自分たちの世界に引き込めばいいと思うのです。

     エリートはエリートを自分たちで再生産すればいいのです。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 以前の記事

     東大が抜かれたのは日本に金持ちがいないから。  

    ではシンガポールの大学がエリートがいかに豪快にエリートを再生産しているかみましたね。
     
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