日本酒や日本産ワインのブランド力を高めるための動きが活発化しているようです。
「日本酒」表示、純国産に限定へ 今秋にも国税庁 :日本経済新聞
国税庁は11日、外国産の清酒との区別を明確にするため、国産米や国内の水を使って国内で醸造された清酒だけを「日本酒」として販売できるようにする方針を固めた。今秋にも、地名を商品名に使う知的財産権である「地理的表示」に指定。政府のクールジャパン戦略の一環として日本酒のブランド力を高め、海外展開を後押しする。
「日本のワイン、原料産地など厳格化へ」 News i - TBSの動画ニュースサイト
政府と与党は、日本の酒のブランド力を高めて輸出を促進するため、日本産のワインの表示方法や原料のぶどうの産地などについて、ルールを厳格化する議論を始めました。
いいですね、いいですね、これって、未来では日本の農業転換の象徴にされるのではないでしょうか。
日本の農業を支援しようといろんな施策が行われていますが、あんまりうまくいきません。休耕田を復活させるために飼料米を作りましょうと推進する補助金があるそうですが、いつなくなるかわからないためなかなか踏み込めないと聞いています。
穏やかな成長の時代になった今、なにかを始めるには将来的に持続的かどうかということがとても重要になってきています。昔の右肩上がりの時代は、先のことなんてわからないからとにかく始めてしまえたのですが。
でも、日本の米を使わないと日本酒と言えないということになれば、今後海外の日本需要に合わせて、国内で酒米を作り続けていく必要があると、長期の見通しが立ちます。それであれば、始めようと覚悟を決められそうです。特に若い人が参加しやすくなります。
ワインも同様です。最近の日本のワインは本当に美味しくなってきています。これなら、海外の人も気に入ってくれるんじゃないかなあと思います。日本のワインの輸出はまだ少ないですが、ぶどうの産地の表示法などをきちんとすることで、まずは日本国内でブランド力が高まりそうですし、少なくとも日本を訪れる外国人観光客は、「日本にも日本のぶどうを使ったワインがあるのか。どれ試してみよう」と飲んでくれそうですし、そしたら、じわじわと人気が出るかもしれません。
国内でも海外でも人気になっている日本のウイスキー。もう十分ブランド力がありますから、さらに国産大麦だけを使ったものを出せるのではないでしょうか。「地理的表示」の裏付けがなくたって、ブランド力めちゃくちゃありそうです。やるとなったら、20年は続けることになるでしょうから、農家も安心して取り組むことができそうです。
さらにさらにさらに。崩壊寸前とまで言われる酪農。バターの品不足が常態化しているくらい問題は深刻です。酪農家も新しい投資をしようにも、TPPになるにしろならないにしろ決まってくれないことには、身動き取れないでしょう。まだまだバター不足は続くのでしょうか。
そんな中、日本のチーズがどんどんおいしくなってます。