ミライ: フツクロウさん、中の人忙しいらしくて、なんと二日連続登場です!

フツクロウ: ホッホッホッ。

ミライ: で、こんな記事見かけたんですよ。

 「社員のモチベーションなど気にする必要は全くない。管理職研修など不要」と言った経営者の話。 

フツクロウ: ホウ。

ミライ: とってもいい話なんです。プロはやる気を言い訳にせず、クオリティの高いものを仕上げようとするという。

フツクロウ: ホホウ。

ミライ: だから、管理者が教育すべきは、モチベーションではなくプロ意識であると。

フツクロウ: なるほどの。

ミライ: 確かにその通りだと思うんです。けど、「モチベーションは外から与えるものではなく、その人が自ら生み出すものだからだ。」って会社はまったく無視していいもんなんでしょうか。そこまで0,1の話なのかあと。

フツクロウ: まあ、記事としてはそう言い切ったほうが読まれるからの。

ミライ: はい。では、仮に0,1でないとしたら、管理者側からみて部下のモチベーションはどうして養う必要があるのでしょう。

フツクロウ: ホッホッホ。なるほど。簡単じゃ。そこに書いてあるこれがヒントじゃな。
件の経営者に「プロ意識はどのように教育するのですか?」と聞くと、彼はこう言った。
「必要なのは、まずプロとしてのあるべき姿・規律などの行動規範。第二によく考えられた目標。そして最後にそれらを体現する模範的人物。これらが必要なことの全てであり、どれが欠けてもプロ意識は生まれない。」

ミライ: これ、が、ヒントですか? すごくもっともだと思うんですけど。

フツクロウ: もちろん正しい。ホウじゃが、この3つの要素すべてには、ある大前提があるんじゃ。

ミライ: 大前提?

フツクロウ: ホウじゃ。それは、「あるべき姿」が明確であるということじゃ。

ミライ: 「あるべき姿」……。ああやることが決まっているのですね。

フツクロウ: ホの通りじゃ! 例えばイラストレーターが依頼を受けたとする。要望に沿って納期を守って、しかもプロとしてクオリティの高いものを提出する、そういった行動規範が明確なわけじゃ。

ミライ: はい。でもそれはプロ全部に言えることで間違ってませんけど。

フツクロウ: その枠組みの中ではの。

ミライ: 枠組み……。

フツクロウ: ホウじゃ。日本がデフレをずっと引きずっておる理由はなんじゃ? みんなが買いたいと思うもんが少ないからじゃ。今日本が喉から手が出るほど欲しいものは、みんなが欲しくなるような新しい商品あるいはサービスじゃ。