office THC代表 大地獄悪です。
たまにはTHCとしてVTuberに対する考え方を語ってみたいと思います。
VTuberと「オワコン」という残酷な現実
VTuber界隈で活動する多くの人が口にしないが、VTuberは飽きられた瞬間に「オワコン」と言われる存在だ。
いくら中の人が努力し続けても、数字が落ちれば運営から「次の新人に切り替えよう」という空気が漂う。
これはVTuberが「コンテンツ」として消費される運命を背負っているからだ。
「コンテンツ」とは単発の動画や企画、配信のことだけではない。
自分自身というキャラクターそのものもコンテンツ化されており、飽きられれば簡単に切り捨てられる。
コンテンツを作るのは楽しい。
これは間違いない。
しかし、それは好きな時に好きなコンテンツを作った時に限る。
当然、ビジネスとしてVTuberをやるならそれはダメだ
もし長期的に職業VTuberを続けたいなら、「コンテンツ」ではなく「コンテクスト」を作らなければならない。
この記事では、その理由と具体例、実践方法まで掘り下げる。
コンテンツとコンテクストの決定的な違い
まず整理しておこう。
- コンテンツ:視聴者に提示する単発またはシリーズの企画、作品、演者自体。
- 動画、配信、歌、キャラ設定など。
- 太く短く盛り上がるが、消費されるスピードも早い。
- コンテクスト:視聴者がそこにいる理由、空気、関係性、コミュニティ文化。
- 「その場にいることで自分の役割がある」「仲間と話せる」「日常に溶け込む体験」。
- 細く長く大きく盛り上がることも少ないが、息の長い支持を生む。
企業からすればコンテンツの方が回収が早く太い利益を出しやすい。
しかしVTuber本人からすれば、「自分自身が消耗品になり、いつか捨てられる」という地獄のサイクルである。
もちろん企業を責めるつもりはない。
ビジネスの考えとしては間違いなく正しい。
「三方よし」ではないので俺は嫌いだが。
VTuber事務所がコンテンツを作らせる理由
ほとんどのVTuber事務所は以下の流れで運営する
- デビュー・初配信で数字を集める。
- コラボや企画で短期的な再生数・スパチャで稼ぐ。
- スケジュールを詰め込み、グッズや案件で収益を加速させる。
- 飽きられたり数字が落ちたら「次の新人」を投入する。
なぜこれが行われるのか?
さっきも言った通りコンテンツは短期で回収が可能。
大量のVTuberを使い捨てる前提で計算できる。
「飽きられたら終わり」というルールが既に出来上がっている。
このビジネスモデルは企業から見れば合理的だが、VTuber本人が続けたい場合には破綻している。
VTuberが抱える「数字恐怖」の正体
VTuberは必死になって「自分というコンテンツ」を磨き続ける。