岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/08/24

おはよう! 岡田斗司夫です。

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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。

今回は7月に東京で行われた公式オフ会より、参加者の質問を抜粋します。

質問:作りたいものと売れるもののバランスを取るには?

質問:
映画やアニメを作る時に、自分の理想とする難解な思想・独特のテーマを主題にすると、一部の人しか見てくれないと思います。でも売れないと次が作れません。どうしたらいいでしょうか?

回答:頭いい部分と悪い部分を混在させよう

岡田斗司夫の回答:

ひとつの作品の中で、頭いい部分と、頭悪い部分を混在させればいいんです。

例えばバットマンで『ダークナイト』という作品があります。
割と評価が高いんですね。あれ何かっていうと、頭いい部分もあるんですけど、「バットマン」なんです。所詮(笑)
所詮、コウモリの格好をしたムキムキの兄ちゃんが悪党をどつく話なんです(笑)

これが『ワイルド・スピード』だったら、筋肉ムキムキの兄ちゃん姉ちゃんが、車に乗ってるだけなんです。それだけじゃ足りから、南極から潜水艦が出てきて魚雷発進とか入れてるだけで(笑)
ひたすら頭の悪い、でもかっこいい映像を入れている。

作品の作り方としては、ベースとして頭の悪いものを作る。
でも、そこに頭のいい悪役を入れる。
これは富野由悠季さんがよくやっている方法ですね。

いかに悪役に「頭のいい人が飛びついてくる」ことを言わせるのか。

『北斗の拳』はそれがちょっと足りないですね。
『北斗の拳』は悪役が一番頭が悪い(笑)

『デス・ノート』は悪役が割と頭のいいことを言う。
でも、あのストーリーって考えてみたら、とても頭が悪いわけですよ。だって、「ノートに名前を書いたら死ぬ」って頭悪いじゃないですか(笑)
でも、それがすごくいい作品になってる。

頭いい要素と、頭悪い要素が満遍なく入っているからです。
主に悪役に、頭のいいひねくれた子が共感してしまう(笑)そういうのを入れたらいいんです。
悪役の作り方ってすごく難しいんですよ。

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