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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宇宙飛行士って、実はいらないんじゃないの?」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宇宙飛行士って、実はいらないんじゃないの?」

2017-10-11 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/10/11

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2017/09/24配信「映画『ドリーム』が100倍楽しめる宇宙講座」の内容をご紹介します。
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    2017/09/24の内容一覧

    ヒーローのいないところにお金は集まらない

     僕は昔からこういう話が好きで、いろいろ調べてるんですけど。その中で「宇宙飛行士って、実はいらないんじゃないのかな?」と考えることがすごく多かったんですよね。

     例えば、フォン・ブラウンっていう、ドイツから来たロケット博士は、もちろん宇宙開発に貢献した偉大な技術者だったんですけど。それと同時に、まあ「政治家」でもあったんですね。
     でも、この人は、宇宙飛行士の悪口を絶対に言わないんですよ。
     なぜかというと、宇宙飛行士たちっていうのは当時のアメリカでは本当に「ヒーロー」だったからなんですね。「そういったヒーローがいるおかげで予算が出る」というのもあったんですよ。

     実は、アポロ計画やマーキュリー計画の前から、「月とか火星を探査するために、無人ロケットを打ち上げて、ロボット衛星で探査しよう」という計画はあったんですよ。
     だけど、予算が一切おりなかったんですね。やっぱり、議会というのは、そういったヒロイズムのない、ハッタリの効いてない、派手でない、人の心が動かないことに関して、お金を出してくれないんですよね。
     なんでしょうね、やっぱり普通の中学校とか高校でも、サッカー部とか野球部にばっかり予算が行って、他の文化部は年間10万20万の予算もないのと同じようなもんだと思うんですけど。
     「ヒーローがあるところには金が出て、ヒーローが生まれにくいところにはお金が出ない」という、この不公平というのは、もうどうしようもない。
     でも、NASAの技術者は、心の中では、みんなけっこう思ってたんですよね。「宇宙飛行士なんて必要ないんだけどな」と。

     宇宙飛行士は言うんですよ、「もし、機械が故障したらどうするんだ!」って。
     だけど、「いや、宇宙空間で機械が故障したら、宇宙飛行士がいてもいなくても同じだよ」というのがNASAの技術者の考え方なんですね。
     例えば、「宇宙空間でカメラが故障したらどうするんだ?」って言ったら、「カメラが故障したら、お前らがいてももう一緒じゃん? その時は最後だよ」と。「その時に必要なのは宇宙飛行士じゃなくて、バックアップのカメラだ。予備の分を3つ4つ積んでおけば、カメラが1台壊れても平気じゃん? でも、お前ら宇宙飛行士を乗せてたら、お前ら自体の重さももちろん、消費する酸素とか、食料とか、トイレの設備とか、まるごと必要になる。実は探査機が載るスペースのほとんどをお前らの生命維持に取られちゃってるんだよ」って言うんですね。
     つまり、「何かが壊れたらどうする? その時のために俺たちはいる!」っていうふうに宇宙飛行士は言うんだけども、「宇宙飛行士さえいなかったら、バックアップのマシンとか探査機を山のように積めるから、絶対にいらない!」というのが技術者の考え方なんですよ。

    (中略)

     そういう「宇宙飛行士いらない論」というのが、実は、ずーっとあったんですよね。

     アポロ計画さえなければ、つまり「「人間を」月に行かせる」という計画さえなければ、たぶん、20世紀の後半、1970年か80年くらいには、宇宙ステーションがもう作れていたはずだ、と。
     宇宙ステーションが作れていれば、衛星軌道上での宇宙船の組み立て基地も作れるし、たぶん、火星にしても木星にしても金星にしても、絶対に探査ロボットを使って、もっと早いうちに探査が出来た、と。そんなふうに思われていました。

    (中略)

     実は、はっきり絶対に宇宙飛行士が必要な理由って「人体実験」だけなんですよね。
     結局、「宇宙空間に1週間、人間を置いておいたらどうなるのか?」とか、「月まで行って帰ってくると、人体にどんな影響があるのか?」という人体実験は、機械ではどうしても出来ないから。だから、宇宙飛行士は身体中にセンサーをつけられているんですね。
     そして、それがわかってるから、宇宙飛行士はすぐに身体中のセンサーを外したがる。これによって、プライドが傷つくから。
     『ライトスタッフ』っていう、トム・ウルフの書いた僕の好きなノンフィクションでも、第1章のタイトルが「実験ネズミ」なんですよ。「延々と医者たちから屈辱的な人体実験をされて、それが嫌で宇宙飛行士をやめてしまった男たちが何人もいた」ということを、1章を丸々使って書かれているんですね。
     どういうことかというと、こんなにプライドが高くて、自分に自信があって、「自分がいなければ世の中が回らない」と思っているような、テスト・パイロット上がりの宇宙飛行士という、「人類で一番プライドの高いヤツら」が、「実は、自分らは役立たずで、本当はいらない部品で、人体実験の道具でしかないんだ」ということを知らされるから、なんですね。
     「そんなすごいストレスの中、それでも万が一の可能性を信じて頑張ってたヤツらだけが、マーキュリー7と呼ばれる最初の7人に選ばれた」っていうのが、第1章の内容なんですよ。

     まあ、これについては「すげえな」と思うんですけど。
     でも、「やっぱり、宇宙飛行士っていらないよな」って、正直、思ってたんですよ。

     ところが、去年、1本の映画がアメリカで公開されたんですよ。"Mission Control"っていう映画です。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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