岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/07
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2016/05/15配信「ユーチューバーで食っていく方法と、ネット通販に勝てない僕ら」の内容をご紹介します。
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2016/05/15の内容一覧
- 本日のお題と「森永卓郎の皮が余っている」という噂
- 僕たちの「可愛くなりたい」と「見ないでなにか言うのはもう当たり前」
- 「当たり前を積み重ねてすごいものが作れる」のが論理的思考能力
- 最も重い刑法「国家転覆罪」の次に重い「ニセ札作り」
- Facebookはネットの中の住所みたいなものなので登録したほうがいい
- ユーチューバー・タカツカの人気が出るためには
- YouTubeの動画は村上隆をフォローしておけばいい
- 「ベッキー騒動」についての「うんざり感」の正体
- 「バーベキューに誘ってくれる人」問題と「おしっこは座って」
- 安さには勝てない「ウォルマート戦争」と「貧しくて乏しい社会」への変化
- 「舛添を辞任させたいのは誰か」と「権威大好き」なキングコング西野
- 二次創作イラストの海外無断転載にどう対処するか
- 次回告知
最も重い刑法「国家転覆罪」の次に重い「ニセ札作り」
「ニセ札は、どこまで製造するとニセ札になるんですか? 最近、ニセ札で逮捕された生主がいますが、ニセ札の範囲と、逮捕される範囲を教えてください」
で、「どこまでやったら捕まるんですか?」とか、ニセ札の範囲ってことなんだけども、あのね、ニセ札は本当に捕まるよ。
冗談で通じないから、やりたい人がいるんだったら、すげぇ注意したほうがいい。
で、下手にニセ札の印刷って考えるぐらいだったら、カラーコピー機のほうがまだマシなんだけど、たぶん、最近のカラーコピー機って一万円札とか五千円札をコピーしようとすると、ストッパーがかかってて動かなくなるから、注意したほうがいいよ。
コピー機の精度が上がり過ぎて、大変危険な物が作れるようになっちゃってるんで。今売ってる市販の最新型っていうか、最新型でもないな、もうこの5年か10年ぐらいの機種っていうのは、コピー機で万札をコピーしようとしたら、ストップがかかるか、またはオンラインで繋がっているコピー機であれば、「ちょっとちょっと、この人こんなことしてますよ信号」が出るって言われてるんだけど、この都市伝説は、本当なのかな?(笑)
これ、都市伝説ですか?
あ、わかんないですか。
あ、今コメントで「ワリと有名な話だと思う」って、出たから。
うん、そう。
わりと有名な話だ。
だから都市伝説の一つとして、覚えておいてください。
で、今「試してみよう」って書いた人がいたんだけどね。
これね、面白いというか凄いことに、試しただけで犯罪になるんだよ。
ニセ札って、「使おうとしたら犯罪」じゃないんだ。
っていうのは、ニセ札っていうのは、どの罪が何に該当するのか? っていう刑法の考え方っていうのかな。
刑法のもっと元になる、国は何を犯罪とするのか? っていうヤツで、最も重いのは国家転覆罪ってやつだよね。
つまりテロリストが政府の要人や王族、日本で言えば天皇家の誰かを殺して、政府なり何かを乗っ取ろうとするのが最も重いんだけども、ニセ札っていうのは、それに次ぐ重さなんだよ。
で、日本国の法律で一番重いのは、殺人でもなんでもなくて政府転覆で、その次に重いのは、ニセ札を作ることなんだよ。
つまり暴力によって国家を破壊するか、経済によって国家を破壊するか。
この破壊行為に関しては、ものすごい日本の司法の行政もムチャクチャ厳しいから。
白黒コピー機でコピーをするのすら、やめたほうがいい。
たとえばオモチャ屋で売っている一億円札とかさ、一円札みたいなのってあるじゃん。
あれはサイズを変えて、デザインも微妙に変えて、ニセ札だって数字の部分もすごく大げさにしておいて、あれがギリギリなんだ。
だから、あそこまでやらないと。
たとえば1万円札を、こんなにでっかくするか、逆にこんなに小さくするかでない限り、いくら冗談でも「いやこれは10万円札ですよ。見たらわかるでしょ!」って言っても、まぁ捕まるから。
本当にやめたほうがいいよ。
とは言いながら、日本のニセ札っていうのは作りにくいって言われてるよね。
それはもう、みんなも知ってる通り、「コウゾ(楮)」「ミツマタ(三椏)」っていう紙を使っていて、その繊維が特殊なんだよね。
僕らは毎日触っているから、たいしてわからないんだけど、市販の紙で、お札みたいな紙質って、本当にないんだよね。
それはミツマタっていう植物を栽培してるのが、もう大蔵省だか財務省だか、そこの管轄の農家で決まった所しかなくて。
その植物すら、ほぼ手に入らない状態で、紙を作るところから始まってるから。
どこの国の政府もそうだと思うんだけども、めちゃくちゃニセ札作りというのに対して、防御策を取ってるし。
おまけにそれに対する罪も、どの国も本当に殺人より重いぐらいだと思っておいたほうがいいよ。
たとえば殺人っていうのは、それを企んで準備をしても犯罪にならないんだけど、ニセ札は一枚も刷ってなくても、それの準備をしてることがわかれば。
たとえば印刷用の原版を作ってたら、もうその時点でアウトだから。
すごい気をつけてください。
本当に人殺しより重い罪は、ニセ札作りと、あと国家転覆しかないからね。
オウム真理教が、あそこまで公安に追い詰められて潰されたのは、べつにサリンで人を殺したからではなくて、国家転覆を狙ったからなので。
そこらへんは、みなさん間違えないようにしてください。注意してくださいね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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