岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/25

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/02/14配信「生活保護とギャンブルのメディアリテラシー、心の強さ問題」の内容をご紹介します。
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2016/02/14の内容一覧

「必要な不安」と「趣味の不安」

 僕のやっているサロンから、いくつか質問が来ました。

「心が弱ってるときに、今自分がやってる事を信じることが出来なくて、焦燥感に駆られ身もだえする。『もっと、いい方法があるんじゃないか?』『今やってることって無駄なんじゃないのか?』から始まって、果ては『こんな状態の俺って、生きてる意味あるのか?』まで行ってしまう。判断力がグニャグニャになってしまうので、たとえばスッパリやめて行動するといった事が出来ず、精神的に不安なまま、惰性でフラフラします。それがまたしんどい。まずこの状態にならない為には、どうすればいいのでしょうか? この状態から抜け出す為には、どんな事をすると良いのでしょうか?」

(中略)

 僕が同じような状態になる事があるんですよ。
 悩んで、自分がやってる事がわかんなくなって。
 だいたい「方法」から人間は具体的な事から悩みだして、抽象的な方向へ行くんだよね。
 一番最初は「これでいいのか?」って、目の前にある「これ」で悩んでるんですよ。
 で、「この方法でいいのかな?」から「別のやり方はなかったのか?」「そういえば、あの時も……」「そもそも、俺って……」「俺なんて、生きてる意味もない」っていうですね。
 ドンドン抽象的な方向へ悩んでいくっていうクセがあるよね。
 だから、具体的な領域で悩んでいるウチは、それは「悩み」なんだけどさ。
 抽象的な事にいってくると、もうこれは「自己否定」という趣味をしているような感じがするんですけども。

 デカルトに「我思う、故に我あり」って言葉があるじゃん。僕はアレを採用してるんだけど、まず地盤を固めるんだ。
 デカルトって人は、いろんな事を「それは信じられない!」「信じられない!」「信じられない!」と言って、すべてを疑問に考えるときに、「ちょっと待てよ! すべてを疑問に考えたらあまりにもフラフラする。そうじゃなくて、1個だけでいいから、とりあえず足場を作ろう」と。
 とりあえず僕は考えてる、悩んでる。ということは、僕という存在、自我だけはあるというふうに仮定してみても構わないよなあっていうのがデカルトの第一歩。
 で、そっから方法論序説っていうものの考え方の分厚い本をバーっと1冊書いちゃったっていう、昔の哲学のおじさんなんだけども。

 まず、地盤を固める。一歩を固めるっていうのがすごく大事なんだ。
 で、僕って生きてる意味があるんだろうかっていうさっきの疑問。これはねえ、明らかに地盤がもうグラグラしちゃってるんだよね。
 デカルトが固めたような、まず基礎の一歩目の地盤が作れないと。
 で、こういう時って普通、じゃあどうやって地盤を固めるんでしょうか、とか、じゃあまず、自分が自信を持って言い切れることは何ですかっていう話になっちゃうんだけども。
 デカルトぐらい理性的で、考えるのが趣味のやつだったら、そっちの発想法でいいんだよ。
 でも、普通の人間、そんなふうに年がら年中考えてるやつほど暇でもないし。基礎の足場を組んでから、やっていくっていう方法って日本人にはあんま無理があると思うんだよね。

 なので、僕のおすすめは、自分は、地盤が緩い方だという自覚を持つことだよね。
 つまり、何か悩んだら、僕って生きてる意味あるの? という、一番基礎の地盤のほうまで疑ってしまうっていうような癖があるっていうふうに考えたほうがいい。わかるかな?
 地盤っていうのは強くならないんだ。
 たとえば、僕ってこれでいいんだっていう自信とか、「いやいやいや、そこまで疑ってもしょうがないよ」っていうような、そういうのって個性なんだよね。

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