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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「林修先生が言うように、友達なんていらないというのは本当?」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「林修先生が言うように、友達なんていらないというのは本当?」

2018-02-14 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/02/14

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/01/28配信「お便り&雑談スペシャル」の内容をご紹介します。
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    2018/01/28の内容一覧

    林先生の友達論について

     林先生っているじゃないですか。「いつやるの? 今でしょ!」の林先生。
     あの人が語った「友達論」というのが炎上しているというのがネットニュースに載っていて面白かったんですよ。

     昨年の11月に放映された『林先生が驚く 初耳学』というテレビ番組の中で、林先生が語った友達論が話題になっているそうです。
     この友達論というのは、元々は『プレジデントオンライン』というオンライン雑誌に掲載された記事がテーマになっているそうです。林先生は、その記事の中で「小中学校の友達なんてクソみたいなもの」と仰っていて、それを番組内でツッコまれたそうなんですね。そのツッコミに対して、林先生が番組の中で言い訳していました。
     そこでの林先生の言い訳というのが、「いや、そういう意味じゃなくて、この統計を見てください」と。東京大学とか、そういういい学校に行ってる人達に対して「地元の友達と年に何回会いますか?」っていうアンケートを取ったら、半分くらいの人が「ゼロ」と答えているんですよ。
     つまり、地元の友だちというものに対して、小中学校くらいの時には、「もうこの人との関係は一生続くんだな」と、ついつい思うんだけども、長い人生で考えたら、そいつらとはほとんど縁がないのが当たり前だって話したそうなんです。
     これに対して、僕もまあ、いつも友達とか、そういうものに関して話しているので、今日はそこら辺を追加で話してみようかなと思いました。

     結論から言うと、「断言するのは難しい」ということなんですよ。
     「友達なんてクソ。いらないもの」と断言するのは無理だし、かといって「いや、違うよ! 友達は大事だ!」と断言するのも無理なんです。この断言というのは、実はかなり難しいんだという話なんですね。

     調べてみたら、林先生は、もう一昨年くらい前から、こういった友達論をいろんなところで何度も語ってるんですよ。

    (中略)

     さて、じゃあ、林先生の語る友達ゼロ理論というのは、どこから出てきたのかというと。
     林先生は、さらにその2年前の2014年に『笑っていいとも!』に出た時に、タモリと対談しているんですね。そこでのタモリが語った「友達はいらない。諸悪の根源である」という名言。これが、林先生の友達論の原作なんですよ(笑)。
     タモリ先生、すごいですよね。友達のことを「諸悪の根源」とまで言ってるんですけども。
     だけど、タモリのこの意見は、ちょっとニュアンスが違うんです。

     タモリが言うには、「友達100人できるかなっていう歌が嫌いだ。友達がいっぱいいることの何が誇りなんだ? 友達の数が多いと人生が豊かになるというのは、とんでもない勘違いだ。確かに、友達同士で集まって団体になると楽しいということは認める。だけど、集まったところで「友達の輪」以上のことが出来ない気がする」と。
     すごいよね。『笑っていいとも!』の全盛期に、散々「友達の輪!」って言ってたタモリが、「友達というのは、結局、友達の輪以上のことが出来ないし、1人になった方が可能性が広がる」と説いているんですよ。
     さらに、「今は1人だと人間の価値が低く見られる。学食で1人でご飯を食べてると、あいつは最低の人間だというふうにイジられる。だからそれがイヤで、トイレでご飯を食べるらしい」と、「ぼっち」と呼んだり、「便所飯」と呼んだりするような風潮を嘆き、「1人がいい、1人で充分だ」と林先生に語った、という記録が残ってるんですよ。

     まあ、ちょっとずつニュアンスが違うんですよね。
     タモリが言っているのは、「友達というのは素晴らしいものなんだけど、その輪の中にいると、その輪以上のことができないし、本人にとって、ある種の制限になる。逆に、1人になることや差別されることを恐れたりすると、友達の輪というのを求めてしまって、自分を見失ってしまう」ということなんです。
     つまり、タモリは「自分を見失う」ということを一番恐れてるんですよ。
     それに対して、林先生が言ってるのは、メチャクチャな理論武装で。「ゲマインシャフトとゲゼルシャフトに分けることによって、機能集団としての仲間は欲しいけど、単なる意気投合する友達はいらない」と言っている。
     まあ、僕も、どちらかというと林先生型の考え方なんですけどもですね。

     こういうものって、断言すると、だいたい間違いになっちゃうんですよ。

     大前研一っていう人が書いた、彼が都知事に立候補するきっかけにもなった、『国富論』というベストセラーがあるんですけど。その『国富論』の中には、「徹底的な国際分業」というのが書かれていたんです。
     どういうものかというと、例えば、「日本の農家は米を作る必要なんかない! 米を作るのはもっと人間がいっぱいいて、土地が広く肥沃な場所で作った方が安いに決まっている! だから、安い海外で作って、日本の農家は米を作るのをやめろ!」みたいな話です。

    (中略)

     しかし、この国際分業論の原則というのは「現状」とは違っているんですよ。大前さんが言ってるのは、完全な自由貿易が成立していることが前提なんです。つまり、今みたいに貿易障害があったり関税があったり、もしくは国によって政治統治の仕方の違いというものがある以上、原則的に正しいことでも、現状では無理筋になっちゃうわけですね。

     林先生のゲマインシャフト論も、原則的にはまったく間違ってないんですよ。「友達なんかいらない。仲間だけで十分」というのは、僕もそう思います。
     原則的には間違ってないんですけども、それは林先生とか林先生みたいなタイプの人にだけ当てはまることなんですよ。
     林先生は僕の提唱する4タイプでいうと「司令型」なんですよね。司令型の林先生たちというのは派閥を作ることに長けているから、ゲゼルシャフトのような職能集団を作るのに、すごく向いている。なので、それを肯定的に語りがちなんですよ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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