岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/06/21

おはよう! 岡田斗司夫です。

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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。

今日はDMMオンラインサロン【岡田斗司夫ゼミ室通信】から、5月5日公開 特別講義をお届けします。

部屋に戻ろうとしたアムロが見たのは……


(今までのお話)

それまでずーっとホワイトベースの司令室でデータ入力していたアムロが部屋にもどろうとしている。
途中の廊下で足がツルッと滑る。
びっくりして見ると床中がびちょびちょ。水が何センチも溜まっている。


そこに、いきなりドアが開いて、素っ裸のキッカが、ドアから飛び出してきます。
「ああーっ 水! アムロ直して!水道直して!」

「水道?」
と驚くアムロを、キッカが腕を引いて、部屋の中に引き入れます。

すると、目の前にブラジャーがどーんと干してあって、アムロはパニックになります。

そこがミライさんの部屋だということは、一応アムロもわかってるんです。

そのミライさんの部屋から裸のキッカが飛び出してきて、ドアを開けると目の前にブラジャーが吊ってあるから、童貞のアムロ君は顔を真っ赤にしてるんですね。

で、顔を赤くしながら、ちょっと身をかがめて、このブラジャーの陰から声をかけるような感じで、

「キッカ!ミライさんいるんだろ?見てもらえよ!」

ここら辺はもう、安彦さんのすごく魅力的な動きです。

キッカが「ミライ!水道ねぇ!」とミライを探しに奥に走っていきます。

すると、そのキッカを探すように、裸のミライさんが出てきちゃうわけですね。

「どうしたの?」

で、アムロと目が合ってしまって、とっさにドアの陰に身を隠します。

僕が今回注目しているのは、この干してある下着のリアルさ。
ブラはともかく、いわゆるスリップ、シュミーズ、って言うやつとね。
これ、これなんですよね。
これは、コルセット、ボディスーツ、何と言ってもいいんですけど、まぁ体型補正用のカードルですよね
これを身につけているところが、ミライの育ちの良さを表してるんですけど。

放映当時ね、このカットが『アニメック』と言う雑誌で紹介された時にね。
『アニメック』と言うのは、当時一番アニメファンが読んでいた雑誌で、今でいうと『映画秘宝』ですかね、そういう雑誌です。

そこに、
“ミライさんはおばさんパンツを履いていた”
と書かれてたんですけど、ちっがーう!と。

このダイヤ型の丁寧に描いた縫い目と、一生懸命に描いた裾のレースを見てみろ、と。
作画が苦しいんだから、無意味にこんなのを描くはずがないでしょ。

これは素材、シルクだよ。
シルクだからわざわざ手洗いで干してるんだよ。

それを“おばさんパンツ”としか思えない編集者は全員童貞で、多分女の子と同棲したやつは一人もいねぇんだろ!と思ってしまうんですけど(笑)。

フラウ・ボウみたいな庶民の女の子は、たぶん、こういうボディスーツみたいな下着は持ってないです。

今僕は、イギリスのメイドさんの19世紀から20世紀の頭ぐらいの自伝を読んでるんですけど、やっぱりレディ〇○と呼ばれる人と、ミス〇○と呼ばれる人はちがうんです。

レディと呼ばれる人は、淑女であって貴族の女性です。
ミスは、貴族の使用人の女性を、敬意を込めて呼ぶ時に使います。

ミスと、レディの違いは色々ありますが、そのポイントの一つが、シルク製の補正下着を持っているかどうかなんですよ。

そのことを、当時のガンダムスタッフがどれくらい知っていたかはわからないですけも。

ミライさんを描く時に補正下着を出してるのに、おばさんパンツと書くのはやめてあげてほしいなぁ。

まぁ、そう思われても仕方ない作画なんですけどね。

(第17話『アムロ脱走』より)

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