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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「「評価経済」がついに現実化し、日本にも変化が訪れる」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「「評価経済」がついに現実化し、日本にも変化が訪れる」

2018-10-05 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/05

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/09/09配信「中国で進む「評価経済社会」の波。その現状と、来るべき未来を大解説」の内容をご紹介します。
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    2018/09/09の内容一覧

    芝麻信用は岡田斗司夫の「評価経済」を現実化したもの

     中国のこの状況というのは、僕が2008年に書いた『評価経済社会』そのものなんですよ。
     『評価経済社会』というのは、1995年に書いた『僕たちの洗脳社会』という本がベースになっているんですけど。
     「洗脳社会」という名前をつけたのはなぜかというと、「相互に、どう思うか、どう思われたいのかを押し付け、干渉し合う社会」だと思ったので、洗脳社会というタイトルにしたんですけど。
     流石に、洗脳社会と言うと怖がる人が多くて、「じゃあ、もうちょっとわかりやすくしましょうか」ということで、内容はほとんど同じで、ちょっとだけ書き方を変えたのが『評価経済社会』という本なんです。

     元の本が1995年で、新しい本が2008年だから、13年後に、ほぼ同じ内容の本を書いたわけなんですけど。
     この2008年に『評価経済社会』を出版した時点でも、芝麻信用みたいなものは現実には存在しなかったんです。
     なので、経済誌の記者の人に、この概念を説明するのが、すごく大変だったんですよ。

     当時は、例え話として「食べログ」をよく使ってたんですね。
     まず「食べログというのは便利である。もちろん、嘘や宣伝のためのレビューもあるんだけど、そのうち、みんな使うようになるだろう」と。
     「ただ、食べログの唯一の問題点はレビュアーの信頼性だ」と。レビュー書いている人が、悪意を持って悪いレビューを書いたり、歪んだ正義感を持って「俺が思うラーメン屋じゃないからここはダメだ!」と書く場合もあるわけですよ。
     あとは、そもそも、そのレビュアー自身が「美味い/不味い」がわかってない場合もあります。
     だから、「食べログというのはもっと普及するだろうけども、問題点があるとすれば、それはレビュアーの信頼性にある」という話を、最初の頃からずっとしていたんです。

     この問題点をなくすためにはどうすればいいのかというと、「レビュアー同士とか、お客も採点されればいい」ということなんです。
     これを進歩させるとどうなるのかというと、例えば「食べログ掲載店で予約を取る時には、「客としての評価」が☆4つ以上ないとダメ」とか「☆3つ以上ないとダメ」というふうになるんです。
     ☆4とか☆3以上に評価される条件は何かというと、「1年以上の間、店を予約したんだけどキャンセルしてなくて、おまけにその店に入って騒いでないし食器も割ってないし、問題を起こしてない」というようなもの。そういった履歴がないと、☆3が貰えない。
     まあ、僕らのほとんどは「そんなもん、当たり前じゃん!」と思うかもしれないんですけど。この番組を見ている人の中でも1000人に1人くらいは「ヤバい!」と思う人がいるかもわからないですね(笑)。
     まあ、言っちゃ悪いけど、そういう人たちを排除するシステムなんですよ。

     こういうのが進化していくと「☆4の店を予約できるのは、☆4の客だけ」みたいになるんですね。
     今の食べログに載っている高評価の店の中には「完全紹介制」だったり、「毎月、特定の日だけ予約の電話を受け付ける」みたいな、いろいろと面倒くさいシステムをやっているところもあるんですけど。
     そんなもん、正直に「☆4の店を予約できるのは、☆4の客だけ! ☆5の店を予約できるのは☆5の客だけ!」ってすれば、アルゴリズムがすごく簡単になるわけなんですよね。
     おまけに、レビュアー同士もお互いに採点出来るようにすると、どんな店も「美味い! 美味い!」と言っているヤツの信頼性が、徐々に徐々に下がっていくという、自由競争にもなります。

     こういう仕組みで、店とお客さんが相互に評価し合うようになると、過剰な要求ばっかりしてバイトを土下座させるような「モンスター客」の問題もなくせます。
     そういった、星が1個とか0.5個しかないようなお客さんは、そもそも予約できないし、それどころか「そのお店に近づいても自動ドアが開かない」という仕組みを作ることすら出来るわけですね。

     僕はこの本を出した時に「これはあらゆる分野で応用できる」というふうに、一生懸命、経済誌の記者に説明したんですよ。
     例えば、医療の現場でもそうです。まだ、この本を出した時には「医療サイト」というのがあんまりなかったんですけど、「そのうち医者とか病院とかが、食べログみたいにレビューで評価されるようになる」と言ったら、ほとんどの経済誌の記者は、「そんな時代は絶対に来ない」って言われました。
     でも、あっという間に闇サイトみたいなところで情報が出回るようになってきましたよね。
     それと同じように、医療の現場でも評価が公開されるようになると、無能な医者もバレるし、あと乱暴なモンスター患者も次々にバレていくことになります。
     または、無能な医者は格安の医者になってしまう。「安いけど、腕も悪い」といった医者になる。もしくは、割高な患者として「あんたはモンスター患者の履歴があるから、他の患者さんよりお金が掛かるよ」と、自動的に算出されるような仕組みになるわけです。

     たぶん、これが一番使えるのが「不動産」なんですよね。
     同じ2DKのマンションを借りる場合でも、借り主にどれくらいの星がつくかによって、家賃が変わるんです。
     まず、不動産屋の宣伝文句ではなく、前に住んでた人の評価によって、部屋自体に☆がついたり、あとは家主や管理人の人柄や能力も評価されて、その総合値で「基本の家賃」が決まる。
     次に、その部屋を借りる人も、以前、住んでた部屋での大家とか隣人の評判によって、星が決まる。

     これ、わかりやすく不動産屋への応用を数式にしてみました。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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