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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「1960年代中盤、未来の色が「銀」から「白」に変わった」」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「1960年代中盤、未来の色が「銀」から「白」に変わった」」

2018-12-03 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/12/03

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/11/25配信「【アポロ月着陸50周年記念】アポロ計画と4人の大統領+『2001年宇宙の旅』」の内容をご紹介します。
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    2018/11/25の内容一覧


    未来が変わった日 「「未来の色」が白になる」

     『2001年宇宙の旅』というのは、よく「すべてにおいてカッコよく「予言的」だった」というふうに言われます。僕もそう思うんですけど。
     だけど、そんな『2001年宇宙の旅』にも、もちろん、いくつかのミスがあります。

     このミスというのは、例えば、よく言われるような「宇宙食をストローで飲んでいる時に、ストローの中の水位が下がる」とか、そういう細かいツッコミじゃないんです。
     もっと本質的に「別に、宇宙食は液体でなくても良かった」というか。
     というのも、ちょうどこの映画が作られた当時というのは「宇宙で人間が物を食べたとして、本当に飲み込めるかどうか?」というのが怪しかった時代なんですね。
     ディスカバリー号の中では遠心力による擬似重力、いわゆる人工重力があるので、ボーマンやプールは普通に飯を食ってるんですけど。フロイド博士がスペースシャトルで移動するシーンは無重力なので、そんな中で本当に物が食べられるかどうかわからなかったので「液体を吸う」という描写になってるんです。
     ただ、後に、人間は無重力空間の中でも普通に物が食べられることがわかったんですよね。今では宇宙ステーションの中でラーメンを食べてるくらいですから。
     あとは、まあ、大きいミスとしては「『2001年宇宙の旅』には、途中でパンナム航空の宇宙船が出てくるんですけど、現実の世界では2001年時点でパンナム航空は、もう倒産していて存在しない」という、なかなかショッキングなミスがあるんですけど。

     ただ、最大の計算違いというのは、こういった細かいツッコミじゃなくて、、ここだったんですね。
    (パネルを見せる)
     これは、月のクラビウス基地から発信するムーンバスの中で、フロイド博士達がサンドイッチを食うシーンなんですけど。
    (パネルを見せる)
     その下にあるのは、ティコ・クレーターの中に入るシーン。これは珍しいスタジオショットですね。宇宙服着た俳優さんの周りにスタッフたちが写ってます。
     ここなんですよ。「宇宙服の色が銀色」というところなんです。

     ここでは、宇宙服が銀色であるところに注目してほしいんですけども。
     これは、撮影中にちょうど進んでいたマーキュリー計画やジェミニ計画での宇宙服を反映しているんですね。

     これは宇宙服を着ているG.I.ジョーのフィギュアです。
    (フィギュアを見せる)
     「マーキュリー・アストロノート」と書いてあるんですけど、わかりますか? 完全に銀色なんですね。
     このマーキュリー計画からジェミニ計画の頃までの宇宙服というのは、実物も、本当に銀色だったんです。なので、このG.I.ジョー用のフィギュアも、完全に銀色で作られています。
     このフィギュアのモデルは、おそらく「ミスター宇宙飛行士」こと、最も有名な宇宙飛行士のジョン・グレンではないかと思うんですけど。
     ところが、これが『2001年宇宙の旅』が公開された1968年になると、もう変わっちゃったんですよ。

     これは、バズ・オルドリンという、『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤーのモデルになった人と、その人が実際に着ていた宇宙服のフィギュアです。
    (フィギュアを見せる)
     これを見るとわかる通り、白なんですね。このフィギュアには、バズ・オルドリンが使用した装備とかも丸々一式ついてるんですけど、これ全部、真っ白なんですよ。

     この差がミス、というのかな?
     キューブリックは「宇宙服というのは銀色だ」と思い込んでいたんですけど、実際は白かったんです。

     じゃあ、なぜ、こんなことになったのか?
     実は、宇宙のイメージが銀色から白に変わったというのが、ちょうど『2001年宇宙の旅』を作っていた1964年から66、7年あたりの大きな変化だったんですよ。
     それまで宇宙のイメージというのは銀色だったんです。例えば、ハリウッド製のSF映画でも、ロケットは必ず銀だった。
     ところが、実際にNASAを取材していたスタンリー・キューブリック監督は、ある日、ロケットの色が白に変わっていることに気が付いたんですね。

     これは、マーキュリーのカプセルを打ち上げるための「アトラスロケット」です。
    (パネルを見せる)
     銀色ですね。
     ところが、ジェミニ宇宙船を打ち上げるための「タイタンロケット」は、完全に白なんですよね。
    (パネルを見せる)
     一部には、まだ銀が残ってるんですけど。こんなふうに、銀色から白に変わって行ったんですよ。

     これは塗料の性能が進んだ、というか、当初は、宇宙までロケットを飛ばすために塗料の分だけでも重量が増してしまうのは損なので、無地の銀で行こうと思っていたんですけど。
     ところが、宇宙船という物の構造を考えた時、外側が剥き出しの金属では都合が悪いことがわかったんです。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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