• このエントリーをはてなブックマークに追加
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『シン・ウルトラマン』の噂から考える、実写に近づくアニメと、アニメ化する実写」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『シン・ウルトラマン』の噂から考える、実写に近づくアニメと、アニメ化する実写」

2019-04-12 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/04/12

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/03/17配信「国家のピンチにすぐ脱ぐプーチン大統領!月着陸を信じないロシア愛国ガイド・ボンさんの巻」の内容をご紹介します。
    岡田斗司夫アーカイブチャンネルの会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
    ※ログイン方法が変わっていますのでメール末尾をご覧ください。
    サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています(2018年12月1日より新サイトに移行しURLが変更されました。これに伴い、ログイン画面も変更されています。詳しくはメール末尾の注意事項をご覧ください)
    (※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ」、「岡田斗司夫 独演・講義チャンネル」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)

    2019/03/17の内容一覧


    質問「庵野さんはアニメに飽きたんですか?」

     お便りが来てます。「庵野さんはアニメに飽きたんですか?」というお便りです。
     アニメお便りコーナー。まあ、「アニメについてこんな質問が届きました」ということですね。

    (ドンキーくん、お便りを読む)


    先週の放送、見ました。
    庵野秀明監督がエヴァじゃなくてシン・ウルトラマンを作るかもと言われて、驚くと言うより仕方なく思ってしまいました。
    以前にも庵野監督は、劇場版エヴァを放っておいて、シン・ゴジラを作った前科があります。
    小学校の頃にエヴァに出会って、中学高校とエヴァだけが楽しみで生きてきた私には大変ショックでした。
    今回のシン・ウルトラマンもネットの単なる噂かもしれませんが、やっぱりなぁ、と思ってしまいます。
    もう庵野監督は、アニメに飽きたんでしょうか?


     ええとね、基本的に言っておかなきゃいけないのは、『シン・ウルトラマン』というのは、前回も話した通り、あくまでも噂であって。まあ、やるとしても、スケジュール的には、先に『エヴァ』が完成するような予定になってるんですけど。

     この「アニメに飽きたのかどうか?」っていう質問に答えるとすると。
     そもそもが「アニメに飽きたからね実写」という発想じゃないんですよ。これは、今、アニメーションを作っている先端の方にいる人間だったら、たぶん、みんな思っていることだと思う。
     押井守が実写をやり出した頃というのは、確かに「ああ、もう、アニメはやりたくねえのかな? だから、実写なのかな?」と言われていたし、その時に押井守が言っていた「いずれ実写というのはどんどんアニメに近づいていく」という言葉についても、みんなそれなりにはわかっているつもりだったんだけど、実は、あんまりよく理解してなかったんだよね。

     今の実写というのは、限りなくアニメに近づいている。
     アニメっていうのは、もともと粘土であったり、あとは人形であったり、セルを使ったり、CGを使ったりと、色々ある。平面だけでなく「立体アニメ」というのもあるからね。
     つまり、アニメと実写の差というのは「平面か? 実物を撮っているか?」ではないんですよ。
     アニメーションというのを、もう一度、根本のところから定義し直すとすると「画面に映っている要素(エレメント)すべてをコントロールしたがるのがアニメ」。
     そうじゃなくて、「天候とか風景とか、あとは俳優さんの演技など、ある程度は偶然に任せる」というのが実写。
     実は、もう、実写とアニメの差というのは、これなんだ。「画面内すべてをコントロールしよう」という強い意思を持ってればアニメにどんどん近づいてきて、「ある種の偶然性に任せよう」というのが映画。

     カンヌ映画祭とか、あの辺では、アニメーションになかなか賞を与えてくれないんだけど。これについて「俳優とかの創造性が入ってこないから」というふうに、実行委員会とか賞を与える側が説明したことがあるんだよね。
     なぜかというと、アニメーションに対して映画というのは、俳優さんが自分達で考えてセリフを話す。そのすべてがある種のアドリブ即興であって、「相手の顔を見てリアクションをして~」というのの繰り返しになっていると。
     それに比べて、アニメーションにおけるAというキャラクターとBというキャラクターの掛け合いというのは、すべて1人の人間が自分の頭の中で考えて、それを絵に映しているものだから、厳密に家ば演技にはあたらない、と。
     こういう考え方については、まあ、色々と反論する人もいるだろうけども。まあ、これが、いわゆるヨーロッパのアート界隈での映画の解釈、アニメの解釈だと思ってください。

     こうやって「画面すべてをコントロールしたがるのがアニメ」というふうに考えると。
     例えば、『アリータ:バトル・エンジェル』という映画は、人間の俳優がちゃんと演技をしているけど、背景の大部分とヒロインがCGになっている。なので、あれはアニメか実写かというと、ちょうど半々の中間くらいの存在だと思う。
     で、『レディ・プレイヤー1』というスティーブン・スピルバーグの映画は、「アニメ6割:実写4割」くらいの混ざり具合じゃないかなと。
     『アクアマン』という、この間やったDCコミックの映画は、「アニメ3割:実写7割」と、主に人間なんですけど。ところが、海の中に入って来たら、もうすべてコントロールされた、映画を作る側が見せたい映像ばかり出てくるので、アニメも3割くらい入ってくる。
     『シン・ゴジラ』という庵野秀明監督の前の作品は、基本的には実写なんだけど、俳優さんにあんまり自由に演技させず、背景の風景も出来るだけ極端なレンズを使って極端な撮り方をして、見せ方をコントロールしようとしてるんだよね。だから「アニメ4割:実写6割」くらいの内部比率なんじゃないかなと。

     なので、もし、庵野監督が『シン・ウルトラマン』をやるとするならば……「やるとするならば」だよ? きっと、ゴジラの時よりも、もっと演技とか背景をコントロールしようとするはず。つまり、「よりアニメ化する」ことになるんじゃないのかな?

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

    アーカイブサイトへのアクセス方法

    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    次回配信予定
    • 2024/11/26
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/11/27
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/11/28
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/11/29
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/11/30
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/01
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/02
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/03
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/04
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/05
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/06
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/07
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」
    • 2024/12/08
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「パスワードのお知らせ」