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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「40歳で引きこもりなんて、人生100年時代には当然だよ!」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「40歳で引きこもりなんて、人生100年時代には当然だよ!」

2019-04-18 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/04/18

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/04/07配信「宮崎駿はなぜ試写会で泣いたのか?高畑勲はなぜ狸のキンタ×を描くことにこだわったのか?など『平成狸合戦 ぽんぽこ』の謎を大解明!」の内容をご紹介します。
    岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
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    2019/04/07の内容一覧


    40歳以上の引きこもり推定61万人以上

     「内閣府が40代から64歳までを対象に、引きこもっている人の数を調査した」というニュースで、結構これが面白くて。
     病気を除き、近所のコンビニに出かけたり、趣味の時だけ外出する状態が半年以上続いている人を「引きこもり」と定義すると、その数が61万3千人。その61万3千人いる40代から60代までの引きこもりのうち、4分の3が男性だそうです。
     そして、7年以上引きこもっている人が半数。内閣府は「想像以上に多い。若者特有の現象ではない」と言ってるんだけど。

     ええとね、まあこれ、一見すると40代以上が多いように見えるんだけど、人口ピラミッドから考えたら、今って年上の方がどんどん多くなってるじゃん? だから、40代から60代の中年とかもっと上の方が若者よりも引きこもりが多くて当たり前だと思うんだけど。
     でも、思っている以上には多かったね。これについて、どう考えるのかというふうな話なんですけど。

     まあまあ「引きこもりが食えるんだから日本は平和だな」と言う人もいれば、「33からずっとニート」という人も。

    「若手引きこもり」(コメント)
    「働いたら負け 負けたくない」(コメント)
     そうなの? 働いたら負けな世の中のなの?


     僕の考えでは、60万人もいるならば、もうそれは個人の責任じゃないんだよ。
     だから「そんなヤツはどうだ」とか言っても仕方がない。60万人もいるんだったら、もうそれは「現象」だから。
     大体、この「趣味の時だけ外出して、近所のコンビニ以外には出かけない」という定義なら、僕も間違いなく引きこもりの1人に入ってるよ。しかも、7年以上、これをやってるからね。外出する時は、もうほとんど趣味だしさ。

     ただ、思うのは、昔読んだ本に「人生ものさし」というのが書いてあったんだ。
     この話は、すごい昔に読んだんだけど、ずっと頭の中にあって。何かというと「ゴム紐みたいなものに、自分の年齢を書く。それを引っ張って、昔の人の平均寿命のところに合わせると、自分が今、当時にして何歳くらいかがだいたいわかる」というやつで。
     例えば、明治時代の人は、みんな20代前半でいろんなことを成し遂げてるじゃん? 坂本龍馬とか。そういうのを見たら「すごい! それに比べて現代の人は」って思うところだけど、「これは本当だろうか?」という話で。
     明治時代の平均寿命って、43歳なんだ。1947年に太平洋戦争が終わってから2年くらい経って、やっと50歳になって、1951年には60歳、71年に70歳。日本人の平均寿命が80歳を超えるのって、2013年くらいなんだよね。
     つまり、明治時代に生きていた人は、当時の平均寿命から考えて、20歳くらいになったら「もう自分の人生の半分が過ぎた」と思っていたかもわからない。
     もちろん、平均寿命というのは乳幼児の死亡率というのがあるから、そんなに単純に考えられないかもしれないけど。まあ、でも、考え方としては「25歳くらいになったら、人生半ば」って考えていたんじゃないかと思う。

     明治と今とでは、平均寿命が2倍違うので、これを他所の国と日本との物価の差みたいなレートで考えてみたら、平均寿命が80年の時代と40年の時代というのは、大人になる速度も違って当たり前だと思うんだよ。
     戦後のすぐの時期って、みんな中学を卒業したら働いてたじゃん? つまり、15歳で中卒で働いてたんだけど。でも、その時代は平均寿命が50歳なんだよ。
     これを、現代の平均寿命が80歳のレートで換算すると、24歳で就職したことになるんだ。となると「昔は15歳で就職したのか。大変だな」ではなくて、「レート換算したら24歳で就職か。じゃあ、似たようなもんじゃん」というふうになるよね?
     明治時代だったら、もう単純に2倍すればいいんだ。坂本龍馬が死んだのは31歳で、これも「31歳って、若いなあ」って思うんだけど。レートに照らし合わせて2倍で考えたら62歳なんだよ。「62歳まで行ったら、そりゃ、やることやって当たり前だよな」って思うじゃん?

     そう考えると、現代の引きこもり層というのも、昭和的な価値観というか年齢観で捉えるから批判が増えるのであって。
     40歳で引きこもりになっている人って「もう人生終わった」って考えるかもしれないけど、今や人生80年だよ? 平均寿命は80歳以上あるんだから、40歳で引きこもりであっても、まだ人生は半分以上残っているわけだよ。
     あと40年続いているから、終わったどころじゃないよ。あんたさ、40歳で引きこもりって、明治時代だったらまだ20歳だよ? 20歳(笑)。そんなの、引きこもってて当たり前じゃん。

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