岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/07/01
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2019/06/16配信「『攻殻機動隊』講座・第2話徹底解説(後半)」の内容をご紹介します。
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2019/06/16の内容一覧
- 今日の予定とお便り募集
- 発達障害者が能力全開で働く職場
- 「高齢者の運転」についての不自然な議論
- 『攻殻機動隊』講座前説
- 『攻殻機動隊』エピソード2解説
- 今日は無料放送での生出演はありません
- 完璧な8ページとアニメ化について
- 後半ラストシーン解説
- 解説補足と告知
- ウクライナ土産と告知
- 世界で唯一、ウクライナの核サイロ見学
『攻殻機動隊』講座前説
では、世間話はこれくらいにして、今日の見どころですね。
これから流すのは、2年くらい前に、DMMサロンで話した『攻殻機動隊』講座ですね。
『攻殻機動隊』の第2話「SUPER SPARTAN」は、今からちょうど20年前に描かれたマンガです。そして、舞台は2029年。つまり、今からちょうど10年後の世界を予測した話なんです。
すごいですよね、20年前に30年後を予想したお話なんですけど。
士郎正宗のマンガというのは、コマの片隅にいろいろマニアックな仕掛けをしているのがすごく楽しいんですけど。今日の講座も、そういうマニアックな仕掛けのところから話が始まります。
でも、今では、マンガの読者層自体の中から、そういった読み取りを楽しむ人というのがすごく減っちゃったんですね。とりあえず1ページ当りの滞在時間が少なくて、パッパッと読んで、おまけに「誰に感情移入すればいいのか?」っていうのを探す、いわゆる宮崎駿的な感情移入の読み方をする人が増え、高畑勲的なで客観主義的な描写というのが、どんどん嫌われるようになってきたんですね。
確かに、『攻殻機動隊』というのは読みにくいマンガと言われても仕方がないところで。あんなに評判になったのに、マンガの売上はそんなにいいわけではないんですよ。
あとは、マンガの解説が始まってすぐ「敵は同業のプロだ」という草薙素子少佐のセリフがあるんですけど。ちょっとこれについて、本編の中で触れてないので、少し語ってみます。
『攻殻機動隊』の世界の中では、何年か前、10年くらい前に、戦争があったんですね。戦争が2つあったみたいなんですけど、1つは核戦争、もう1つは核を使わない戦争があったらしいんです。
設定としては「そこからの復興がなんとか成功しつつある時代」なんですね。日本でいうと、まあ、64年の前の東京オリンピックがあったのと同じような時代だと思ってください。
ここで言う「同業のプロ」とはどういうことかと言うと、「かつての戦争に参加したプロの軍人」という意味です。
もちろん、この少佐も戦争体験者なんですね。つまり、草薙素子少佐というのは、ああ見えて、たぶん、30をとっくに超えて、40近い大年増じゃないかと思ってるんですけども(笑)。
外見から実際の年齢というのが見分けがつかないのが『攻殻機動隊』の世界なんですけど。バトー達も同じです。外見は年齢とあまり関係ないです。
唯一、サイボーグ化されてないトグサという新米だけが、見た目が実年齢通りの30手前くらい。奥さんがいて、奥さんが子供をあやしてて、もう1人子供ができるかというくらい。
「こんな世界でやっている」というふうなことを頭に入れながら、戦争から10年程度しか経っていない復興の時代、戦災孤児というのがまだいて、その孤児達が実は政府の職業訓練所の中で洗脳を受けていた。そこに、草薙少佐達が突っ込んで行くという話を見ていきましょう。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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