現在の年金制度は破綻しないのかと問われれば、破綻はしないでしょう。

それはなぜかといえば、破綻しないように運営するからです。

しかし、賦課方式の年金制度を現在のような少子高齢化の日本で続けようとすれば、保険料負担を増やす、年金支給額を減らす、税を引き上げて国庫負担を増やすのいずれかしか方法はありません。

2004年の年金改革で保険料の上限を決めてしまったので保険料を引き上げるわけにはいきません。

また、国庫負担を増やすための増税といえば消費税の引き上げになり、政治的に難しいでしょう。

だからマクロ経済スライドを導入して年金の支給額を減らしていくことにしたのです。

少子高齢化が進むことにより、年金財政が悪化し、年金の支給額が仮に月に一万円ということになっても、ルール通りに年金の額が決められ、その通りに支払われていたら、年金制度は破綻していないことになります。

しかし、年金制度が破綻しないとい