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  • だからメディアは嫌われる

    2016-05-16 12:001



    1991年の夏。

    沖縄水産高校が大阪桐蔭と決勝を戦い、
    13対8で負けてしまった試合を
    覚えている人はおられるだろうか?

    その大会で、たった1人で6試合を連投し、
    投手生命を絶つことになったエースがいた。

    結局、彼はその後、
    持ち前の野球センスを活かし野手へ転向。
    見事プロ選手となるのだが、
    現在の彼へのインタビューの中に
    気になる内容があったのだ。



    それは、大学在学中に
    当時のどこかのメディアから受けた
    インタビュー記事の中で、
    彼の発言として

    「いつか監督を殺してやる。
     毎日、そればっかり考えていました」

    と書かれたというのである。

    しかし、彼はそんなこと
    実際は言っていなかった。

    その時、インタビューした記者の
    「こう思ったことはなかった?」
    みたいな、冗談じみた誘導尋問に
    乗せられた笑いの中での答えが、
    あたかも本心のように
    書かれてしまったというのだ。

    そんなことが、
    本当にあるのか?

    そう思う方も
    おられるかもしれない。

    しかし、あるのだ。

    というのも、オレも昔、
    クソかつカスみたいな
    週刊誌記者からインタビューを
    受けたことがあったから…。



    あれは、オレが25歳ぐらいの頃。
    高校在学当時、仲の悪かった教師から
    とつぜん電話がかかってきた。

    何かと思いきや、
    彼の教え子だった卒業生の中に
    東京で雑誌記者をやっている者がおると。
    で、このたびそいつが
    パチンコ業界やパチプロの現状について
    前向きな記事を作成することになったから、
    できれば協力してやってほしい、
    と言うのだ。

    まぁ、オレもそこまで
    気の悪い男でもないつもりだし、
    かつて仲の悪かった教師が時を経て、
    こうしてオレを頼ってきてくれているのは
    正直ほっこりしたというか、
    嫌悪感を水に流すのに十分な材料となったため、
    快諾することにしたのだ。



    数日後、オレが住む
    最寄駅のマクドナルドに、
    その記者とやらがやってきた。
    賢そうなメガネをかけた、
    ナンパ大学の坊ちゃんみたいなヤツだった。

    で、そいつに現在のパチンコ業界の現状やら、
    自分の周りのパチプロ連中がどういうヤツかなど
    いろいろ話してやっていたんだが、
    どうも調子がおかしいのだ。

    オレに、
    「見た感じアナタ、
     ただ者じゃないみたいな雰囲気ありますけどォ、
     今までの武勇伝とかないですかァ?」
    とか、
    「あ、さっき話しかけてやめた、
     過去のあまり人に言えない悪いこと、みたいな。
     それって、どんなことなんですかねェ!?」
    とか、
    「パチプロの仲間ってやっぱり
     刑務所上がりとか多いんですかね?
     なんなら、人殺しちゃったとかァ!?」

    など、やたらとオレや周囲の連中が過去に
    どんな悪事を犯してきたかについて、
    根掘り葉掘り聞きたがるのだ。

    だが、オレはもともと
    「ショボイ犬ほどよく吠える」
    という考えの持ち主で、
    自分の過去の悪事とかをのぼせ上がって
    イキイキと話すようなヤツは
    一番みっともない人種だと思っているし、
    あまりにしつこくオレを持ち上げて
    調子に乗って話させようとしているのが
    ありありなその記者のことも
    気に入らねぇヤツだなぁ…と思えてきて、
    頑としてその手の話題は提供しなかったのだ。

    1時間後。

    そいつは掲載誌を郵送するという
    約束だけをオレとかわし、
    異様な早足で帰っていった。




    しかし、
    発売日が過ぎても、
    一向に雑誌が届かないのだ。

    その記者の携帯電話に、
    どんだけ電話しても出ない。

    オレは仕方なくコンビニまで、
    その雑誌を自分の金で買いに行った。

    すると、そこでオレの目に
    飛び込んできた記事は、
    予想だにせぬ内容だったのである!




    パチンコで生計を立てる
    パチプロたちのモラルなき生き様




    みたいなタイトルが
    デカデカと踊っていた。

    そこには、記者がインタビューした
    何人かのパチプロや業界人が、
    自身や周囲が犯したモラルのない暴挙、
    犯罪的な行動、ゴト、ひどい言動、
    詐欺まがいな行為などが列挙されており、
    いかにパチプロという人間が
    カスでクズばかりか。
    コイツらこそが、日本という国の秩序を
    大きく乱す元凶になりうる不穏分子なのは明らかで、
    そのおおもとであるパチンコという文化もろとも
    早急に撲滅することが必要である!!
    という主張が声高に叫ばれていたのだ。




    なるほどな。




    だから、
    オレの周りに多くいた
    人柄がいいパチプロたちや、
    パチプロってことで一般の社会人より
    しっかりしてなきゃイカンと、
    他人に親切にしながら
    生きている仲間たちの話を
    「その話はわかりましたから…」
    とさえぎってまで、
    オレの過去の悪事をほじくり出すことに
    躍起になっていたわけか……。

    この記事を目にして、
    すべてがようやく理解できた。




    メディアの人間にはこのような、
    私服を肥やすためだったり、
    自分の地位や社内での格を上げるために、
    他人の人生を軽く考え、ナメくさり、
    誰かをおとしめるような情報を
    平気で世に放つ者もいるのだ。

    人間の汚い部分や、
    自分より劣ったヤツを見つけては
    ニヤニヤしているような、
    情けない人間向けの記事を作ることでしか
    人が振り向く作品を世に出すことができない
    無能でモラルがないクズ野郎も、
    一見かしこそうな仮面をつけて
    文字で情報を発信しているのである。

    だから、沖縄水産の元・エースが語った
    過去のインタビューにまつわるエピソードも、
    この世界ならいかにもありそうな話だな……と
    感じたのである。





    ちなみに、オレが記者に語った話は、
    その記事の中では1行も使われていなかった。

    身振り手振りを加えて
    1時間もノリノリでオレを持ち上げ
    楽しそうに話してたクセして、
    帰り際に見せた妙につまらなそうなそいつの顔が
    鮮明によみがえってきた。

    「オマエ程度の能無し野郎に、
     そうホイホイとヤラれるかよ…」

    黒ずんだ見開きページを
    ため息まじりに眺めながら思った、
    若き日のオレであった。




  • ハイビスカスてかラフレシア

    2016-04-20 12:00



    ふと思ったのである。

    そういえば今までオレ、
    自分が所有してる沖スロについて
    あんまり触れてなかったな……と。

    なのでこれからは、
    タイミングをみはからって
    我が家の沖スロたち(家族の一員)を
    バンバン紹介していきたいと思うぞ!

    ……オイ、誰だ今
    「ネタがない時の逃げ道ですね、わかります」
    とか言ったヤツ。

    そんなオマエには今後の人生、
    もうマックフライポテトは
    一本たりとも分けてやらん…。




    てなわけで、
    今回紹介する機種は4号機後期に
    Daiichiからリリースされた

    ハイビスカス

    ハイビスカス

    である。




    ちなみに、我が家のこの子は
    ブルーハワイパネル』という
    さらに後期に発表されたタイプで、
    あまり世に出回っていない
    レアなヤツなのである。

    マニアはこういうトコ、
    やたらこだわるよ、うん…。

    コイツはオレの経験上、
    お金を使って打つと
    いい大人が本当に泣いてしまうほど
    しんどい展開になることも多かったのだが、
    ゲーム性はものすっっっごくシンプルかつ秀逸。
    内部モードは、通常モード、高確率モード、
    ひき戻しモードの3種類のみで、
    イマドキのやたら複雑な内部仕様のアホ台どもに
    右から順に土下座してもらいたいほど
    素晴らしき連チャン沖スロなのだ。




    で、勝負のカギを握るのはズバリ、
    メイン子役のベル。

    コイツが成立するたび
    内部でモード移行抽選を行っており、
    当選すると左リールが
    ズルリとスベってベルが揃う。

    そうなると、
    内部では3分の1の高確率で
    ボーナス放出抽選を開始!

    一応、通常モードへの
    転落抽選も行っているものの、
    その確率は383分の1と激低なので、
    通常モードから高確率モードへ上がれば
    ほぼボーナス確定と言ってよかった。

    ただし、
    ガセのスベリベルも存在するため、
    スベリベルが出現してからの
    3〜4ゲームが死ぬほどアツい!

    しかも高確率モードへ上がると
    豊富な前兆演出も出現するため、
    たとえばレバーオンと同時に
    バックライトが一瞬消灯したり、
    小役成立ラインが赤く点滅したり、
    小役とは違う色のランプが光ったりといった、
    台が発する違和感演出に
    細部まで注目しながら、
    ヌン! ヌン!
    とレバーを叩くのが
    マジでたまらなかった。

    どうです?
    思い出してきたぁああああって人も
    多いんじゃないでしょうかッ…!?




    で、コイツをお金の心配をせず
    自宅でコツコツ回していると、
    スベリベルを何度もスルーさせて
    やっと連チャンに入ったと思いきや、
    REG→REGの2連で終了して
    半泣きを通り越して怒り狂っていた
    あの当時のことを思い出し、
    胸がアツくなってくるのだ。

    にしても、
    本当にゲーム性は面白い。

    まず何より、
    ・スベリベル出現率、
    ・モード移行率、
    ・ボーナス後の連チャン継続率、
    ・ひき戻しモードでのボーナス当選率、
    などなど、
    全ての確率のバランスが
    まさに絶妙!

    そして、
    沖スロ特有の完全一発抽選に
    前兆となるチャンスゾーンを絡ませ、
    それなのにレバーオンに力がこもる
    沖スロ的な面白さも十分に味わえるという
    不思議なゲーム性を有しており、
    これから、いろんなメーカーが
    5号機沖スロを開発する際に、
    ぜひとも参考にしてほしい
    1台と言えるだろう。



    そして最後に紹介したい、
    沖スロの歴史上
    もっとも下品と言ってよい
    この告知ランプ!!



    ランプ



    もうコレ、ハイビスカスというより
    世界最大の花『ラフレシア』っしょ!?

    たとえるなら、
    温泉街のさびれたスナックで、
    売れるもんは何でも売りつつ
    やさぐれながら生きている、
    50代ママさんの唇を思わせるような
    妙に腫れぼったいフォルム…。

    それでいて、
    油断してよそ見したが最後、
    次に台へ視線を移した瞬間
    「キシャアアアアアア!!」
    と真っ正面から食らいついてくるかのような
    巨大食虫植物的な告知ランプは、
    当時、サイフも心も弱りきった人間を
    情け容赦なくバリバリ喰らっていた、
    この台のゲーム性にピッタリなのである!




    う~~~む、
    こんだけ素晴らしい名機なんだから、
    早いとこ中古価格18万円ぐらいで
    取り引きされるようになれやッ!!
    (↑汚れた叱咤激励が思わずポロリ)
  • チェロス厳選! 本土の絶品飲食チェーン店

    2016-04-04 11:00



    ニコニコ生放送の『沖ナナチャンネル』は、
    沖縄のホールから沖スロを中心とした
    実戦生放送をお届けするチャンネルなので、
    全国どこからでも視聴できるとはいえ
    やはり沖縄県在住のリスナーさんが多い。

    なので、このコラムもある程度
    その辺を意識しながら書いてきたのだが、
    オレはあくまでも本土で生きる人間なわけで、
    どう考えても沖縄以外の文化のほうが
    詳しいんだよな……。

    で、こないだふと思ったんだよ。

    いや、むしろオレが、
    沖縄にはないような本土の
    魅力的なチェーン店や文化を、
    皆さんにお伝えするのも
    アリなのではないか、と!

    しかもそれは同時に、
    本土で生きるこのコラムの読者さんたちにとっても
    役に立つっちゃ立つわけだしね。

    てなわけで、コイツを読んだら
    その記憶をアタマの片隅にしまっておき、
    本土へ遊びにきた際には
    ぜひとも活用していただきたい!!

    では、今回は飲食店編、
    行ってみようッ!!






    〜チェロスが選ぶ本土オススメスポット①〜

    山田うどん


    山田うどん』は、
    東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、
    茨城県、栃木県、群馬県の7県で出店している
    飲食チェーン店である。

    オレはもともと愛知県民で、
    今の家に引っ越してくるまでは
    東京都で暮らしており、
    山田うどんの存在には
    ほとんど気づいていなかった。

    というのも、山田うどんは駅前などにはあまりなく、
    車の交通量が多い国道やバイパス沿いに多いのだ。
    また、東京よりも圧倒的に埼玉でよく見かけるため、
    車で行動し始めるまで行く機会がなかったのである。

    ま、なんにしろチェロスが
    山田うどんのスゴさを
    日常的なセリフで表現するなら、

    「こんだけ食ってこの値段かよ!」

    と、

    「この値段でこの美味さかよ!」

    の2言に尽きる。

    パチンコやパチスロで負けた日、
    ぜひ皆さんに行っていただきたい。

    パチやスロはいつもオレに厳しく
    嫌がらせばかりしてくるけれど、
    山田うどんだけは甘やかしてくれる……。

    そんな
    傷を負った戦士にとっちゃ
    どこか救われたような気持ちに、
    きっとなれるはずだ。

    なお、チェロスのイチオシは、
    うどんとお新香がついてくる
    かき揚げ丼セット(580円・税込)である。





    〜チェロスが選ぶ本土オススメスポット②〜

    シャトレーゼ


    シャトレーゼ』は
    どストレートに言うなら、
    自社で開発したお菓子屋を売る
    全国チェーン店である。

    オレが愛知に住んでいた20年ぐらい前は
    洋菓子しか売っていなかったような記憶があるが、
    いつからか和菓子も大々的に取り扱い始め、
    今の主力商品はといえば『アイス』かもしれない。

    少なくとも、
    オレが行っている店舗では完全にアイスが主力だ。
    だって、店の半分がアイスコーナーだし…。

    で、とにかく全ての商品が
    どれを食ってもお値段以上に美味く、
    おかきにしろプリンにしろピザにしろ
    ケーキにしろ、まぁよくできているのだ。

    そんな客を裏切らない経営が功を奏してか、
    じりじりと店舗数を増やしてきたシャトレーゼだが、
    いまだ四国地方と沖縄県には店舗がないのである。

    ただ近い将来きっと、
    沖縄にも進出してくると
    オレは予感している。

    それまでは、
    シャトレーゼのためだけに船に乗り、
    鹿児島あたりの店舗で
    オイルショックのようなハイテンションで
    お菓子を買いあさっていただきたいと思う。





    〜チェロスが選ぶ本土オススメスポット③〜

    コメダ珈琲店


    チェロスの地元・愛知県が発祥の、
    食った瞬間スタンディングオベージョンで
    拍手喝采したくなるような喫茶店である。

    まぁ、ホント美味い!
    そして、ボリュームも満点!!

    たとえば、パンに玉子を挟むなら
    あふれんばかりに挟む。
    とろけるチーズを乗せるなら
    メモ帳ぐらいの厚さで乗せる。
    コーヒーの入れ物も
    想像のひとまわりデカい。

    男でも、普通のサンドイッチで
    十分腹一杯になれてしまうのだ。

    そんな、何でも美味いコメダ珈琲店だが、
    チェロスがぜひ食っていただきたい
    オススメBEST3を選ぶとするなら、

    3位・エッグバンズ
    2位・シロノワール
    1位・たっぷり玉子のピザトースト

    であろうか…!?

    まぁ、オレぐらいの欲深さに成ると、
    たっぷり玉子のピザトーストに
    コメダグラタンを乗せ、
    デザートにシロノワールを食うという、
    完全に体重が2kgぐらい増えそうな
    コンボをオーダーしてしまうのだが、
    コレをやるとあまりに美味すぎて
    脳がパーになってしまうため、
    あまり他人にオススメはできないのだ……。





    このたび紹介した店舗は、
    数あるオススメ飲食店の中でも
    値段的にもリーズナブルで店舗数も多く、
    マチガイナイものだけを厳選したんでね。

    ぜひ一度、訪れてみてくれよな!

    以上、
    チェロスが自信を持ってオススメする
    本土の絶品飲食チェーン店でした!

    じゃ、マクドナルド行ってくるッ!!
    (↑こういうトコあります、オレ昔から…)