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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」通算400号配信を記念して、先週に引き続き、本日配信号のコラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
=「業績に不安が無い企業に投資家が資金を投下し始めた可能性」=
(有料メルマガ第401回・2016/10/04配信号)
【前略】
先週のコラムでは、いずれ日本株の大相場が始まる可能性があるが、その前に怖い思いをしなければならないかもしれない。このような事を書きました。
怖い状況になったときに株式投資を続けていくためには、どのような企業に投資をしたら良いかと長い間考え続けて来ましたが、世の中から必要とされるサービスを独占的に提供できる企業が、一番安心できる投資先だと考えて、そのような企業をリストアップしてきました。
ただ、そのような企業の株の流動性が低いと、株価は下がりにくいが、上げにくいという欠点があるとも感じていました。
そのために、投資環境がすこぶる悪化したときには『株価が下げにくいことを重視すべきだ。』と考えて、株価が500円以下で1単元投資するために必要な金額が5万円程度のバリュー株を、研究銘柄に選ぶことを行ってきました。
そのような企業の中には、エージーピーのように独占事業を行っている企業もありました。
エージーピーは、8月9日のメルマガで研究銘柄にしました。そして研究レポートの最後に次のように書きました。引用させていただきます。
『エージーピーは「空港」という空の玄関であり、空の旅の始まりと終わりに必ず通らなければならないゲートという独占的な場所で、航空機などに動力を供給するという事業を主力として行っている企業です。これから航空機を利用する顧客は確実に増加していくと考えられることから、エージーピーは積極的な設備投資を実施しています。航空機の離発着回数が先進諸外国並みに増加していけば、エージーピーの業績は大きく伸びていくことが期待できます。
エージーピーは内需の企業ですが、世界につながる場所で事業を展開しており、観光客の増加ばかりではなく、海外とのビジネスの増加により恩恵を受ける企業です。
2017年3月期第1四半期の決算短信が発表されてから、株価が上昇に向けて動き出したように感じられます。
エージーピーの株価のチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=9377&ba=9&n_cid=DSMMAA13
円高になると海外からの旅行者が減るかもしれないという懸念はありますが、逆に日本から海外に出かける旅行者の数は円高で増えることも期待できるので、為替レートはエージーピーの事業にとっては中立の要因だと考えています。
また、内需型のストック型ビジネス・モデルの企業なので、投資対象としては安心できると考えて、本日の研究銘柄として選びました。』
(以上で引用を終わります。)
その後のエージーピーの株価は一進一退を繰り返して、ほとんど下げることはありませんでしたが、残念ながら大きく上昇していくこともありませんでした。
しかし9月26日に急に動意づいてストップ高をつけました。
エージーピーの直近の株価のデータです。
http://www.nikkei.com/markets/company/history/dprice/?scode=9377&ba=9
発行株式総数が13,950,000株しかなく、上位3社の株主(日本航空、三菱商事、ANAホールディングス)で総発行株式数の80.1%を保有しており、浮動株が4.4%(=613,800株)程度しかないのに、一日の出来高が119,600株になり、ストップ高比例配分で残った成り行き買いの残高が5,194,400株という唖然とするような株数でした。
比例配分で買うための過大な注文だと考えても、資金的には490円(ストップ高の終値)×5,194,400株=25.45億円という注文があったわけです。
上記の直近の株価データを見ても、1日の出来高が多くて数千株しかない企業に、これだけの買い注文が発生しました。
正直にいって、ここまで資金が集中してくる理由が分かりませんでした。その後はエージーピーの株価は高値で乱高下しています。
9月27日からの出来高も60万株以上で、多い日には228万株を超えるような状況で株価も乱高下しています。9月30日の終値は615円でした。
エージーピー以外にも、急速に動意づいて大きく上げた企業がいくつかあります。
かなり昔の研究銘柄である小田原エンジニアリングや、今年の3月頃にコラムで取り上げたことのあるスターゼンなどもそうですし、アドソル日進、システナやアサカ理研、ヤ―マンのような企業の株も急速に上げて来ました。
小田原エンジニアリング(2010年12月28日の研究銘柄)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=6149&ba=9&n_cid=DSMMAA13
スターゼンの株価のチャートです。(2016年3月8日のコラム銘柄)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=8043&ba=1&n_cid=DSMMAA13
アドソル日進の株価のチャートです。(2015年7月7日のコラム銘柄)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=3837&ba=1&n_cid=DSMMAA13
システナの株価のチャートです。(2015年6月2日のコラム銘柄)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=2317&ba=1&n_cid=DSMMAA13
アサカ理研の株価のチャートです。(2014年11月25日のコラム)
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=5724&ba=9&n_cid=DSMMAA13
ヤ―マンのチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=3month&scode=6630&ba=1&n_cid=DSMMAA13
業種的にはバラエティーに富んでいます。だから事前に探し当てるのは難しいと感じます。やはりコツコツと企業分析をして、分散で投資しておくしか方法がないと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「多くの企業の株価が下げる中で、独占的な事業を行っているエージーピーのような企業に、急に資金が入ってきてストップ高をつけるようなことが起こり始めました。どんな経済環境でも、利益を上げられる業績に不安が無い企業に投資家が資金を投下し始めた可能性がでてきたと感じられます。」と題し、8月9日号の研究銘柄で、その後ストップ高したエージーピーを題材に、上昇相場の開始を期待させる現状を分析しています。
さらに、TOBを狙って投資する具体的な例を、7月5日号の研究銘柄を題材に解説しています。
加えて、最近のIRが株価上昇の刺激剤になりそうな企業や、10月~12月に本決算がある企業から、3銘柄を研究銘柄候補として挙げています。
同意つく銘柄も散見されるようになってきました。ここでの取り組みが大きな成果を生む可能性があるかも知れません。
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詳細は http://www.iforum.jp/magazine.htm をご参照下さい。
過去サンプル(研究銘柄)
銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
銘柄研究 わらべや日洋(2918)
銘柄研究 ミライアル(4238)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)