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  • 新NISA

    2023-09-27 16:19
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     ガソリン価格や電気料金を抑えるために、またまた補助(業界へのバラマキ)を延長することになりました。
     マスメディアはと言えば「物価が上がって大変だ、ガソリン価格も上がった」と言うニュースを垂れ流すだけで何の提言も無く、国民感情を煽っているだけという状況です。


     余談ですが、ジャニーズ事務所を巡る報道を見ていて嫌悪感を持った視聴者は大勢いらっしゃるのでは無いでしょうか。同問題をひた隠しにしていたのは、それこそマスメディア自身では無かったのか。問題が拡大してから小出しにニュースを流し始めるなど、その閉鎖的な体質に呆れます。全ては視聴率の為に若者の被害を黙認してきたマスメディアにこそ重大な責任があるはずです。

     加えて、ビッグモーターから中古車ディーラー、大手損保へと広がる不正請求問題。ネクステージや損保ジャパンの社長が辞任したくらいで済む話ではありません。背任行為が明確になれば刑事上の責任も出てきます。損保HDの櫻田会長の答弁も中身の無い、他人事のように聞こえました。HDには傘下会社の監督責任があります。同社に9人も居る大物社外役員達も何をしていたのでしょう。中にはネクステージの社外取を兼務している方までいますが、真面に仕事もせず不正を放置していたのか。
     不正請求問題は過去にも報告されていましたが、それからの数年間、これら企業のガバナンス態勢はどうなっていたのか。ガバナンスのガの字も感じられません。まずはSOMPOの役員全員の辞任が妥当と思いますが、このような状況下でも同社株式は配当取りを狙った買いで高値を更新しています。資本市場のえげつなさを感じます(汗)。


     さて、資源価格が上がっているのは政府の責任ではありません。
     資源や商品価格は様々な情勢の変化により動きます。そんな中で政府は必要な先への個別支援では無く、6兆円も使って元売りへの安易な補助金(バラマキ)で価格を抑えてきました。電力・ガス料金も同様です。
     本来なら利用者は消費を減らす工夫をし、業界はコスト削減に努めるなどで対処するのが筋ですが、単に国債発行(=国民への借金)で値下げの原資を作り、人気取りのバラマキと、元売り各社など(経済界)への資金支援をしているだけです。

     「国民の生活を守る」と言う曖昧なスローガンで金をバラ蒔いていますが、これでは脱炭素政策に逆行するだけであり、その金を使って自然エネルギーや再生可能エネルギーへの投資が必要・・・と言う論調になりません。
     献金も票も集めてくれる地方の後援会企業や組織から光熱費やガソリン高は困るとの陳情を受け、結果として仕事しているフリのバラマキしかできない政治。この貧困な政治が何十年と続いています。


     今年に入ってから各金融機関とも新NISA(小額投資非課税制度)の口座獲得に邁進していることは以前のコラムでも書きました。

     そんな中、先日の記事には笑ってしまいました。
     枠内で何度も売買が出来る特性を利用して金融機関が回転営業に使うのではないかと当局が危惧しているという記事です。
     これは金融関係者なら誰でも直ぐに思いつく課題です(笑)。

     故に何処の金融機関も、どうしたら当局に睨まれないような回転売買の方法があるのか、都合の良い商品はないのかと一生懸命研究しているはずです。
     昨年まで入れ込んだEBほど悪質な商品は稀ですが、まずは金融機関の餌食にならないよう注意が必要です。

     それにしてもと・・・。
     EB問題が広がり始めた途端に各金融機関ともEBの取り扱いをパタリと止めました。昨年春までは「良い商品です!」と謳って売りまくっていたのに、これと言った説明も無いままに静かに姿を消しました。

     理由は明快です。悪質な商品と分かっていたのに必要な分析(理解)すらせずに安易に販売していたから。何故なら「濡れ手に粟」的に儲かる商品だったから。
     期間1年以下の短期金融商品であるにも関わらず、販売する度に5%~7%もの販売差額(手数料)が転がり込んでくるし、早期償還されれば繰り返し販売出来たのですから、預金残のある高齢者を探し出して我先にと販売していたのでしょう。

     販売会社にボロ儲けさせ、投資家には数千億円もの損失を出させた事件が、一部の金融機関に書面を出させるだけの行政処分で幕引きでしょうか。国が謳う国民の為の金融行政とは一事が万事、このような行政を意味しているようです(呆)。

     政府は滞留している預貯金をNISAを使って国内株式への投資に回したいのが本音ですが、中々進展がありません。理由は何度も書いていますように、金融機関が目先の手数料に拘泥するとともに、市場運営者は大手上場企業や金融機関の政官との癒着を忖度して抜本的な市場改革に及び腰だからです。

     新NISAは誰もが使うべき有効な投資アイテムです。大手金融機関の餌食にならないよう、投資に詳しくなくても最低限の勉強はしておきたいものです。忙しくて勉強する時間が無い方は良いFP(フィナンシャルプランナー)を探して相談する姿勢が大事です。

     当局と結託した販売会社に相談してはいけません(笑)。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

  • 世の中の見方、意見を構築すること

    2023-09-26 17:09
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     先日、アドバイザー向けの研修資料を作りながら考えていたことをお伝えします。

     資産運用(あるいはそのアドバイス)を行おうと思うのであれば、自分なりのモノの見方、社会の見方、自分の意見を持つ必要があります。

     しかし、悲しいかな今の日本の学校教育の中ではあまりその力は育まれずにそうした能力の低い大人が少なくありません。

     そして、そうした自分の見方、意見を持たずに運用を始めるのは中長期的な成功につながりにくいものになります。


     では、そのモノの見方、自分の意見はどのように構築していったらよいのでしょうか?

     自分の経験上で考えると

    1.自分が共感できるモノの見方、意見を持っている人を見つけ、その人の文献(コンテンツ)に多く触れる

     まずは、書籍でも動画でも自分の感性に合っている、モノの見方、意見を持っている人を探しその人のコンテンツになるべく多く触れます。
     そして、その人物は、複数人いても全然問題ありません。
     むしろ一人の人と自分が全く同じという事はありえないので、複数人いることが望ましいです。

     小屋の資産運用、経済関連で具体的に上げてみると

     春山昇華さん
     
     馬渕治好さん
     
     山本潤さん
     
     吉野直行さん(私のゼミの先生です)
     
     藤巻健史さん
     
     邱永漢さん(故人)
     

    などです。

     ある程度最初は、こうした複数人の見方や意見を自分でパクってしまっても良いと思います。


    2.極端に反対のことを主張している人のコンテンツに触れる

     こうした自分の感性に合った考え方をする人のコンテンツに多く触れていると、ある種の偏向が生じます。
     それは、もちろん当然のことです。
     一方で最近のスマホでの情報収集では、自分の好む意見とかニュースしか現れないというようなことも聞きます。
     そこであえて、自分(が共感する人)の意見とは対極に位置する人の意見や主張を見ることも重要です。

     例えば、世の中には

    「これからの日本経済はバラ色だ」
    「これからの日本経済はお先真っ暗だ」

     という両方の主張があるはずです。

     自分の意見がどちらに与するにしても、どちら側の意見の主張、またその根拠を理解しておくのは、自分の考えを広げる意味合いでだいじになります。

     そうした両極端な主張に触れながら、自分は意見としてその両極の中でどのポジションを取るのかというようなことを考えます。


    3.その繰り返しの中で自分の見方や意見が固まってくる

     こうした作業を繰り返していくと、徐々に自分の見方や意見、スタンスといったものが形成されていきます。

     そして、自分の言葉で意見を語れるようになってきます。

     ここまで来てようやく、市場に振り回されずに運用ができるようになってくるようになります。


    株式会社マネーライフプランニング
    代表取締役 小屋 洋一


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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  • 四季報秋号発売

    2023-09-26 00:14



     季節は残暑厳しい夏から初秋。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋となります。強展開が続く株式相場も既に秋相場に突入し、主力銘柄を中心にした上昇相場でメリットを受けておられる投資家の皆さんが多いかと思います。

     先週15日は会社四季報の発売日でした。早速にオンライン証券提供のデータでいくつかの銘柄をチェックしましたが、概ね良好な見通し。もちろん中にはネガティブな印象の企業もありますが、ほとんどはポジティブな内容でした。

     会社四季報ではPBRの改善データを投資家に示す試みをしております。
     数多くの低PBR銘柄が東証の是正要請もあり今後も改善していく流れであれば、現在の株式相場は未曾有の株高トレンドを描くのではないかとも考えられます。
     マーケットで逆神と評されるあの方が日経平均4万円などという強気の話をすれば、今までは嫌な感じもあったのですが、今回は大いに賛同。既に市場はここから1年程度の期間内で、最高値更新を目指しているというのは誰しも思うことかと思いますが、それでも何が起きるかわからないのが相場。個別銘柄もまだまだ不透明感があり、特に時流に乗らない直近のIPO銘柄や低PBR銘柄の潮流に乗らない中途半端な銘柄群も合わせてしっかり企業内容や業績動向を改めて確認しておきたいと思います。

     読書の秋は投資家にとっては四季報を読み解く秋とも言えそうです。


    (炎)


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