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 年末も近くなり、来年から始まる新NISAへの関心が高まっているようです。

 私の周囲でも、にわかに新NISAの利用方法について、意見が欲しいという声が高まっています。


 弊社でも、年明けからお客様には新NISAの利用方法について、個別に連絡しながらお教えしていく予定なのですが、基本的な考え方についてこちらのメルマガでも解説していきます。


1.今後年間で360万円以上の投資余力がある場合

 この場合には、特に問題なく、毎年360万円ずつを5年間かけてNISAの非課税枠を埋めていけば良いと思います


2.これまで運用してきた資産がある場合

 この場合には、現在の特定口座から新しいNISAに売却をしてでも移行していく方がお得になります。
 年間360万円分を売却しながら移行していく事になります。

【計算式】

特定口座で含み益rがある場合

元本A
これまでの運用リターンr
これからの運用リターンR

特定口座で運用を続けて、最終的に売却した場合には
税引き後の資金B=(A(1+r)(1+R)-A)×0.8-A

特定口座から売却して、一度税金を払い、新NISAで買い直して、最終的に売却した場合には

税引き後の資金C=A(1+0.8r)(1+R)

となります。

C-B=0.2×A×R

となりますので、元本Aとこれからの運用リターンRがプラスであれば、NISAに乗り換えた方が良いという計算になります。


 知人のFP横田さんが動画で解説しているものが分かりやすいと思います。
 https://youtu.be/SoS4g9BpSKc?si=xhJFrBNoHDIt9H8g


 ということで、年明けからは、お客様に特定口座で売却とNISAで購入の両方の作業を進めていく事になります。


 みなさまも、ぜひ新NISAを有効に活用ください。



株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


【独立FPラジオ】
https://voicy.jp/channel/4262

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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「バランス・シートを読むための簡単な知識(2)」=
 (有料メルマガ第346回・2015/9/8配信号)

※2015年9月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


1.バランス・シートをどう見るか。


 ある企業のバランス・シートを見せられ、この企業が財務内容の良い企業か財務内容の悪い企業か一分で判断しろといわれたらみなさんはどうするでしょうか。その判断の仕方を今日は学びましょう。


 それでは質問です。

「バランス・シートの左側と右側には何が表示されているかをひと言で言ってください。


 このように質問されたら購読者のみなさんはなんとお答えになるでしょうか。


〔バランス・シートの左側には何が書かれているのか〕

 バランス・シートの左側には企業の資産が表示されています。
 つまり「目にみえるもの」が表示されているのです。

 それはお金が姿を変えたもろもろのもので、企業が調達したお金がどのように企業の中で運用されているかを表しています。


〔バランス・シートの右側には何が書かれているのか〕

 バランス・シートの右側には、資産(=運用されているもの)を賄っているお金の出どころが表示されているのです。


 バランス・シートを見るとき個別の勘定科目の内容を細かく見ていくとともに、大雑把にバランス・シートを俯瞰することも必要になります。


 バランス・シートを左右同時に見ることによって、その企業の財務構造を理解することができるからです。

 財務諸表の勉強を始めると、ついつい森を見るのを忘れて、細かい木を見ることに目が行きがちですが、森で迷わないためには、大雑把に森を上から写し取った俯瞰図を忘れないようにしたいものです。

 投資家にとっては、この考え方、見かたのほうが個々の勘定科目よりずっと重要です。


2.バランス・シートを見るときの第一の着眼点

 私は金融資産が大好きですが、この「資産」というのは何でしょうか。

 「お金の運用」された具体的な姿を「資産」といいます。
 これはいま学んだようにバランス・シートの左側に表示されています。

 現・預金はお金そのものですが、投資有価証券は、すぐにお金に変わる『資産』です。


 じゃあ、金融資産以外の『資産』、例えば在庫とか土地とか建物を得るために使ったお金の出所はどこでしょうか。

 それが示されているのがバランス・シートの右側です。


 「お金の出どころ」には「他人のお金=負債」と「自分のお金=資本」があり、負債のほうを「他人資本」資本のほうを「自己資本」というわけです。
 他人資本はいずれは返済する必要があるものです。

 だから私は自己資本比率を重視して、書くようにしています。
 自己資本比率が高い企業のほうが倒産リスクは低くなります。


〔第一の着眼点 自己資本比率〕


 それではバランス・シートを一目見てその企業の財務内容を判断する場合の着眼点を説明します。


 ◎バランス・シートを見るときの第一の着眼点は「自己資本比率」です。


 利益が上がらないと自己資本比率はどんどん悪化していきます。自己資本比率が低いということは、設備や関係会社への投資(固定資産)も、毎日の営業活動のために必要な在庫や売掛金・受取手形などの運転資金(流動資産)も、とにかくほとんどの資産は他人のお金でまかなわれていることを意味します。他人のお金の最も大きなものは借入金です。


〔借金企業の持つ在庫は実は借金の塊なんです〕

 借入金で資産を賄うということは、売上金のいかんにかかわらず時間に比例して大きな金利が発生していることになります。不況時には不況抵抗力が弱い体質を表します。不況期には風邪を引きやすい体質です。風邪は万病のもとで風邪をこじらせると死に至る病(=倒産)でもあります。

 また、設備資金や運転資金の借入の返済に常に追われることになり、資金繰りが苦しい財務体質を端的に表わす指標でもあるわけです。


自己資本比率=自己資本÷総資本×100

 大きい(比率が高い)ほうが財務内容が良いのです。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 日本の株式市場には保有している純資産よりも時価総額が小さな銘柄がたくさんあります。今年はそうした低PBRを放置している企業に東証から改善要請が出て、そうした銘柄が見直される展開がありました。

 今年のこの動きは果たして一過性なんでしょうか?
 一頃人気化した低PBR銘柄の株価はこのところはやや大人しくなってきたとの印象がありますが、筆者は来年もまたこの流れが続いていくと予想しています。
 企業側から具体的なPBR1倍超えに向けた改善計画が示されることで、投資家がそれに反応してリスクテイクする流れが、年明けから予想されます。

 そうなるとまた個人投資家の皆さんの物色は低PBR銘柄に向かうということになりそうです。そうなると中途半端な銘柄の運用成果は上げ難いということにもなりそうですが果たしてどうなりますか。


 今回から本コラムでは今年一時活躍しながら後半にまた調整している低PBR銘柄を数銘柄ずつ取り上げていきたいと思っておりますので宜しくお願いします。


1.王子ホールディングス(3861)

 今年創業150年を迎えた製紙業界のトップ企業。
 今年の9月に678円まで買い進まれたが、2Q決算発表時に今期業績を下方修正したため株価は急落を演じ、現在は530円前後で推移しています。
 今期業績を下方修正したとは言え、今期予想EPSは57.5円で予想PERは9.2倍、実績PBRは0.52倍、配当利回り3%、時価総額5300億円(予想経常利益900億円)という水準。
 来年は同社を創業した渋沢栄一氏が新紙幣に登場予定。
 日本最大の山林保有会社でインドなどの新たな成長市場など世界的に活躍中。
 環境ビジネスにも注力。


2.日本山村硝子(5210)

 今月で設立82年を迎えた日本最大の硝子瓶メーカー。
 コロナ禍で過去3期間で累計132億円の経常赤字、特損含め180億円の累計赤字を計上するなど苦境が続いたが、今期からは黒字に転換。50億円の経常黒字、特別利益計上もあり当期利益107億円、EPS1047.8円を計上するとした。
 業績の好転を受け株価は年初の509円から8月の2120円まで4倍になったが、その後は調整の動き。一過性の利益計上でEPSはイレギュラーに膨らみ時価予想PERは1.36倍の水準。実績PBRは0.3倍、配当利回り2.1%となっている。
 時価総額は148億円、今期の予想営業利益32億円が来期も継続するなら極めて割安な水準と言えそう。
 硝子瓶は私たちの生活に不可欠なサーキュラーエコノミーの典型的な商材。
 籾殻由来の原材料を用いた画期的な硝子瓶を開発するなど研究開発に注力。


3.日本テレビホールディングス(9404)

 今年開局70周年を迎えた民間放送メディア。
 インターネットメディアの隆盛でオワコンとの評価で株価は長期低迷してきたが、低PBR銘柄人気で今年は反転上昇。
 年初の安値1003円から9月高値1675円まで67%上昇し、直近は1400円台で推移。今期は記念配当3円を含む40円配当を実施。
 豊富な現預金や投資有価証券で下値は堅いが、上値も重いとの印象。
 時価1477.5円は今期予想PER10.6倍、実績PBR0.43倍、配当利回り2.7%の水準。
 M&Aに注力。


4.日創プロニティ(3440)

 福岡に本社を置く金属加工、ゴム加工、タイルなどのモノづくり企業。
 加工の総合企業を目指し、中小モノづくり企業をM&Aでグループに入れて成長を図る。
 年初の550円から7月高値1011円まで84%上昇したがその後、今月安値669円まで34%調整。時価670円は予想PER14.6倍、実績PBR0.39倍、配当利回り4.48%。
 時価総額43.8億円(今期予想営業利益5億円)


(炎)


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